郡山・三春 桜三昧ツーリング■郡山 川沿いに千本桜

イメージ 1
郡山市に桜の名所が数多くあることは今まで知らなかった。市観光協会の観光情報サイトは、1カ月以上にわたり桜が楽しめるから、「見ごろのものを選んで桜めぐりの旅を」と誘う。道路地図と照らし合わせながら、なるべく一筆書きで宿泊地・郡山駅東口のホテルに着けるようにコースを設定した=写真は藤田川ふれあい桜。

416日午前7時15分、西東京市の自宅を出発。大泉から東京外環道、川口から東北道に乗り、須賀川で下りてすぐ給油。時速80キロ台で経済走行し、河内サービスエリアで小休止したので11時に近かった。

給油所を出てほどなく左折し県道67号(中野須賀川線)をしばらく走る。風は冷たいが空は快晴。田園風景に心が和む。ゴルフ場の手前を右折して県道29号(長沼喜久田線)に入った。

田畑の向こうにピンクの帯が見えた。最初の目的地、笹原川の千本桜。欄干のそばにバイクを止め、右岸を歩いた。奥に軽ワゴン1台と見物に来たらしい男女の姿が見えた。ソメイヨシノは3分から5分咲きというところだった。

笹原川千本桜は、昭和30年代に河川改修した堤に地元住民が植樹し、約2キロに及ぶという。県道に架かる下守屋橋から次の橋までを往復して浄土松公園へ向かうが、標識を見落として通過してしまい、逢瀬公園を先に見て浄土松公園へ戻った。

広大な逢瀬公園の中にある「さくらの広場」は時間がなくて見られなかったが、浄土松公園の多目的広場を取り囲むソメイヨシノは鮮やかに咲き誇っていた。

「長橋の種蒔(ま)きザクラ」は探すのに少し手間取った。県道左側の田畑の向こうにある農家の建物の上に見える一本桜で、市の天然記念物だ。樹齢は350~400年と推定され、この地区では珍しいエドヒガンの大木。農事始めの指標として地域の人たちに愛されていると説明板にあった。

この農家の奥さんらしい人が、前庭のビニールハウスの中で水稲の苗に水をやっていたので近づき、桜を近くで見せてもらえないかとお願いすると、「手入れをしていないし、遠くから見てもらう方が…」と言いながらも、住居と倉庫の間を通って行くよう教えてくれた。

建物の裏手は一段高い丘になっており、古木は17メートルの高さまで伸び、日を浴びる枝に満開の花をまとっていた。お礼を述べて帰りにあらためて眺めると、近くで見た時よりもピンクが濃く感じられた。

2カ所目の千本桜「藤田川ふれあい桜」を目指す。JR磐越西線喜久田駅のそばにあるので、駅前広場の隅っこに無断でバイクを置かせてもらう。駅前通りの大橋から川沿いを上流側へ歩くと、老若幾組かの見物客がいた。河原に下り、よいアングルを探す姿も。

ソメイヨシノが満開だった。桜は昭和34年の皇太子(現天皇)ご成婚を記念して植樹したのが始まりとされ、その後、地元青年団などが増やしてきたという。両岸の並木の延長は約2.7キロ。大橋に戻って下流側にも足を向けた。大橋から1本下の堂田橋では多くの人が写真を撮っていた。

午後3時半になり、机上の計画は破綻した。このあと開成山公園、さいはら桜、日大の桜を見る予定だったが、チェックインを4時に予定していた郡山駅東口のホテルに直行する。

ホテルのフロントで郡山駅前から開成山公園に行くバスの便や乗り場(駅西口)を聞き、急きょバスで往復することにした。福島交通のバスはスイカパスモが使えない。市役所前で降りると5時40分で、薄暗くなっていた。「日本最古級のソメイヨシノ」だけは見ておきたいと急ぐが、足は重く、結構遠い。

その桜は、平成28年の調査で、開拓者団体が明治⒒(1878)年から約3900本を植えたものである可能性が極めて高いとわかったという。説明板の後ろにある古木だけなのか、同じ列の何本かは不明だが、太い幹のゴツゴツした感じは確かにただ者ではない。

目標を達成すると、不思議と体が軽くなり、園内に1300本あるという見事な桜の景観をはじめ、下校する女子高生グループのさざめき、観光客のにぎわいをはっきり意識できる。勢いづいて開成山大神宮の境内も歩き、刺激的な食べ物のにおいを発散する露店の間を通り抜け、市役所前のバス停からバスに乗って帰る。

翌日は三春滝桜を堪能した後、三春町の南に隣接する郡山市中田町へ走り、紅枝垂地蔵ザクラと上石の不動ザクラを見た。どちらも市の天然記念物。順番は三春滝桜の切符売り場にいた人が丁寧に教えてくれ、その通り道端に案内板が置かれていた。分岐点で迷うことはない。

地蔵ザクラは根元に地蔵堂があり、高さ16メートルで推定樹齢は370~380年。樹勢は極めて旺盛というが、最上部が開花しているように見える程度の「咲き始め」だったのは残念。桜の木のそばから階段を上って「ハナモモ回廊」を見にいったが、ハナモモはまだ堅いつぼみ状態だった。

不動ザクラも樹高は16メートルで推定樹齢は350年のシダレザクラ。桜のそばに不動明王をまつるお堂があり、滝桜の子孫との説があるそうな。開花はこちらの方が進んでおり、五分咲きというところだろうか。路上駐車する車の列が時間とともに伸びてきた。ここからは三春町の中心部へ向かう。
(下の写真は長橋の種蒔ザクラ、上石の不動ザクラ)
イメージ 2イメージ 3