知人が油彩を出展 都美術館で公募展を見た

少年時代の夏のひととき。この日も、ばあちゃんが真ん中にいた=油彩、F50

 東京都内の知人から公募展の案内状を受け取った。

 

 NPO法人日本芸術家協会が主催する「JAG展」(11月9日~16日)。寡聞にして知らない団体ではあったが、昨年も別の公募展に出品した知人が差出人だったので、11月13日、上野の東京都美術館へ出かけた。

 

 彼の今回の画題は「ばあちゃんと行った海」。日焼けしたおばあちゃんと手をつなぐ女の子、モンペの腰あたりをつかんで歩く男の子。これが彼か。親戚とおぼしき子どもたちも一緒。語らいながら浜辺の小道を海水浴場へ向かう夏のひととき。

 

 昨年の公募展で見た彼の作品は「ばあちゃんがいた正月」だった。おばあちゃんにかわいがられたんだなぁ。

 

 「アイスキャンデー5円」の旗をつけた自転車がすれ違い離れてゆく。時は昭和30年代初めだろうか。なにもかもがノスタルジックな情景だ。

 

 JAG展には油彩を中心に約150点が展示されている。知人は60歳の定年後に、絵画の道を見つけたという。のどかな世界をいつまでも描き続けて、と願う。