西東京市内の写真愛好家たちでつくる「ななしの会」の写真展が5月2日、コール田無で始まった。
ななしの会は、写真撮影を精力的に行い、小さな個展を開催できるほどの力量がある7人で発足。毎年、大型連休のこの時期に合同で展覧会を開いており、今年は9回目。
メンバーの一人一人がテーマを設定し、半切から全紙までの作品をそれぞれ8~10点、出品している。山本昭六さんは昨年9月に満80歳となった節目に5泊6日の穂高縦走を計画。北穂高山頂から狙った夜明けの奥穂高、涸沢岳山頂で待った槍ヶ岳の朝焼けなどを出品した。池嶋博之さんは「花の醸し出す造形」と題してノウゼンカズラの妖艶(ようえん)な美しさや、見逃しそうなミクロの花の色彩と造形を大写しに。
このほか若者の躍動をよさこいソーランの演舞にとらえた針生啓一さん、晩秋の三浦海岸の光や静けさを伝える島津肇さん、自然が織りなす季節を発見して楽しむ阿部孝三郎さん、最上川などから見る早春の墨絵の世界を収めた田辺弘治さん、群馬県高崎市の少林山達磨寺のだるま市に出向き、縁起だるまの開眼からお焚きあげ供養を待つまでを追った佐藤英二さんと作品群はバラエティーに富む。
展示は5月8日まで(午前10時~午後6時。7日は休館。8日は午後5時まで)。