桜と人が織りなす奈良・吉野の魅力 首都圏シンポで発信

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 奈良県主催の首都圏シンポジウム「桜とともに生きる~吉野・生命と再生の聖地~」は617日夜、東京都港区の虎ノ門ヒルズで開かれ、約700人が吉野の魅力を楽しんだ。
 

 山伏のほら貝演奏が会場を震わせ、山桜や雲海が美しい映像と朗読で開幕。浄土宗如意輪寺副住職の加島裕和氏と大峯山護持院櫻本坊(さくらもとぼう)住職の巽良仁(りょうにん)氏が、自らの人生を振り返りながら命や生きることについて講話した。
 

 座談会は、両氏のほかに奈良の歴史に詳しい奈良県立大客員教授の岡本彰夫氏、今回の映像をはじめ奈良の自然や人物などを撮り続ける映像作家の保山(ほざん)耕一氏が加わり、フリーライター増田隆氏が司会を務めた。
 

 この中では修験者が聖地の尾根道で排せつをするときの心得や寺を継ぐときの心の葛藤(加島氏)、早世した息子への思い(巽氏)などがざっくばらんに語られた。また500年以上も川上村で営まれている、南朝最後の皇子をしのぶ「朝拝式」の近況や後南朝が闇の歴史から解き放たれつつあることなどが報告された。(下の写真は山伏のほら貝演奏)
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