
主催者側の話では、この時点で4分から5分咲きで、週末は見ごろになるのではないかという。すでに家族連れや若いカップルなどが大勢訪れ、見晴台や畑の中などお気に入りのポイントで写真を撮っていた。自由時間は20分間あり、野菜の直売所で値段と品物を見比べたり、ウリの試食を楽しんだりする人もいた。
隣接する新座市の総合運動公園内のヒマワリ畑は見ごろが過ぎ、すべて種の重みで頭を垂れていた。
野火止用水の流れに沿う本多緑道、関越道をまたぎ平林寺堀から陣屋通りに出た。紅葉の美しさで知られる平林寺の総門前を通り、実業家で茶人の松永安左エ門(耳庵)が平林寺に譲った「睡足軒(すいそくけん)」に寄り道し、畑中公民館で昼食休憩。
キツネノカミソリの里へは黒目川の橋を渡り、新座市営墓園の門から入る。舗装された園路を進むと、ガードレールの切れ目に「通り抜けできます。この下の斜面です」と書いた小さな案内標識が付いていて、階段になっていた。
階段を下り終わると、すぐオレンジ色の花の群落が見えた。その先にも、またその先にも群生していて、斜面に100メートルほど続いていたように思える。10日ほど前に「満開」と伝えられており、遅いかもしれないとの思いが強かっただけに、みんな大喜び。長雨のあとの高温で2度目の見ごろが来たようだ。
キツネノカミソリの名前は花の色がキツネの体毛に、葉の形がカミソリに似ているから、との説がある。ヒガンバナ科の多年草で、茎の先にいくつかの花をつけ、高さは30~40センチほど。地元の市民が保護活動に取り組んでいる。
斜面下の小道の途中から黒目川沿いの遊歩道に出て、市場坂橋の下をくぐり、「平成の名水百選」の妙音沢を上ると、景色は一転して住宅街に。バス停新座栄で解散し、ちょうど来た、西武池袋線大泉学園駅を経由する午後2時発のバスに乗り込み帰途に就いた。(下の写真は清瀬のヒマワリ畑)
