都水道局、玉川上水の整備区間示す

 東京都水道局は7月4日、武蔵境駅前の武蔵野イメージ 1
スイングホールで史跡玉川上水の整備活用のた
めの作業説明会を開いた。小川水衛所跡(小平市)と境水衛所跡(武蔵野市)で、右岸と左岸を結んだり、これまで入れなかった水路・水面に近付けたりできる散策路をつくるほか、同上水の歴史的価値などをしるした説明板を新たに数カ所取り付けることを明らかにした。
 説明会には、住民側からは環境保全活動に携わる人や水路のそばに住む人、緑道の利用者など武蔵野、西東京三鷹各市の約20人が参加。
 都は「史跡玉川上水整備活用計画」を策定し、中流部(小平監視所~杉並区・浅間橋)の約18キロについて、2010年度から19年度まで10カ年計画で水路・のり面の保全や名勝小金井(サクラ)の並木の保存、散策路の改善などを行うことにしている。
3年目の本年度で全区間が一通りの作業を終えることになる。
 この日の説明によると、今年は散策路整備のほか、のり肩からせり出していて風雨などで倒れる危険が大きい高木を根元から伐採する作業を2区間で実施する。対象は西武多摩湖線鉄橋西側の一位橋(小平市)~小金井公園前歩道橋東側の関野橋(小金井市)と三鷹駅西側の大橋(武蔵野市)~井の頭公園東端の牟礼橋(三鷹市)。西東京市分の高木伐採は前年度に行われており、今年は対象となっていない。
 また小金井(サクラ)モデル地区ではサクラの樹勢に影響を与える樹木も伐採の対象とするほか、水路が見えるように枝切りや低木の伐採、草刈り、清掃などの維持作業を住民要望に応じて全区間で行う。
 会場との質疑応答では「説明板の設置は車いすからでも見やすい高さや角度にしてほしい」「根元からの伐採を表す赤テープ、枝葉を落とす剪定(せんてい)の青テープはきちんと一周巻きつけてほしい」などの要望があり、都側は前向きに取り組むと答えていた。
(写真下は樹木の種類や生え方によって景観が異なる西東京市内の玉川上水=7月5日撮影)
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