「ホタル飛ぶ清流復活を」 石神井川清掃に取り組む末光さん

イメージ 1  西東京市内を流れる石神井川にかつての清流を取り戻し、ホタルを再び飛ばそう――。そんな夢をかなえるため、毎月1回、石神井川の清掃と取り組む市民活動団体「MeC(メック)西東京」代表の末光正忠さん=写真左=が7月6日、市民協働推進センターゆめこらぼで熱く語った。
 ゆめこらぼが今年度から始めた「ゆめサロン」の講師に請われ、市民11人が参加した。
 末光さんたちは毎月第1土曜日、東伏見小そばの弥生橋に集合し、午前10時から1時間、清掃活動を行っている。集まるごみはプラスチックや洗濯した衣類など雑多で、45リットル用ポリ袋3~4個になるときも。近所の人たちに不審がられないよう、清掃作業中を示すのぼり旗や写真パネルを欄干に取り付ける。
 川を管理する東京都は治水のための改修工事が最優先で、年に数回草刈りをするのがやっとだと言われたという。
 末光さんが調べたところ、1965(昭和40)年には地域の人たちが川さらいを行っている写真があるほか、1929(昭和4)年に自然のまま東伏見地区を流れる川の水はきれいでトンボやホタルが飛び交い、タニシがいたとの証言もある。ホタルは現在、立川、福生清瀬などで復活しているが、西東京ではまだ確認されていないという。
 MeC西東京は、小学校での出前授業や助成金を活用した啓発イベントなどを通して清掃活動の参加者を増やしたい考えだが、当面は、ごみ拾いに競技性やチームプレーなどの面白さを加味した「スポーツ川ごみ拾い」を中学校で行うことを計画している。