映画を通してまちづくり 西東京シネマ倶楽部

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西東京市市民活動推進センター(ゆめこらぼ)が市民活動団体の発表の場として設けた「ゆめサロン」の今年度1回目は5月26日、同センターで開かれ、西東京シネマ倶楽部が「映画を通してまちづくり」と題して活動などを紹介した。
映画ファンや他の市民活動団体関係者ら14人が参加。同倶楽部代表の山本恵司さんは、会員組織は正会員、鑑賞会員、スポンサー会員、上映ボランティア会員などから成るが、「チケット収入だけではフィルムの借り料の半分にしかならない」などと苦しい台所事情を明かした。
主な事業は、こもれびホール市民名画座西東京市民映画祭、自主製作映画コンペティションなどがある。このうち市から補助金を受けたのは2001年の第1回市民映画祭だけだったこと、その翌年に若手監督を育てる目的で始めた自主製作映画コンペティションには48作品しか応募がなかったが、近年は150を超える作品が集まり、作品のレベルも高まっていることが紹介された。10年には長年の地域自主上映活動が評価され、日本映画ペンクラブの奨励賞を受賞したことにより、「映画会社からフィルムを借りやすくなった」と山本さん。
また映画祭で監督トークショーに出演してくれた山田洋次滝田洋二郎深作欣二、故若松孝二、市内在住で自主製作コンペの審査委員長を務める佐藤純彌各氏にまつわるエピソードも山本さんやスタッフによって語られた。
同倶楽部は最近、地元商店・企業のコマーシャル映画を製作し、こもれびホール市民名画座の本編前に上映している。これらのCMは試験配信中のインターネットテレビ西東京TV)でも見られ、6月には自主製作コンペの入賞作品と併せて本格配信(無料)を目指している。山本さんは「商店やまちの活性化に少しでもお手伝いしたい」と映画への思いと同じように熱く語った。