おっさん5人組 五能線の旅(7完の1・はじめに)

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 「五能線の旅といえば『哀(かな)しみ本線日本海』のイメージだな…」。日本海沿岸のうそ寒く寂しげな風景を思い浮かべての出発だったが、世の荒波を幾度となくくぐり抜けてきたシニア5人の男たちは、天をも味方につけ、明るく楽しい旅の記憶をその長い人生に付け加えたのだった。

 2018919日から23日、1人の経費はしめて5万円。同じ年に大学の同じ学部に入り、卒業後は銀行、保険、化学、石油、情報と異なる業界に進み、そこも卒業した70代前半の男たち。以下は、JR東日本の「大人の休日倶楽部」の特典を利用し、五能線沿線の「不老ふ死温泉」(青森県深浦町)を一番の目玉とした旅物語―。(写真は五能線の車窓に広がるべたなぎの日本海。水平線の上には夏のような雲が並んでいた)