泉小跡地公園 近く整備着手 ボール広場は先行開放

 4年前に閉校した泉小学校の跡地(泉町3丁目)を公園にする工事が、来年3月16日を工期として近く始まる。市は芝生の養生などを理由に、工事終了直後の全面開園は難しいとしながら、ボール広場は先行して開放する考えだ。

 市は今年度第2回定例市議会が開会した6月7日、泉小跡地公園整備工事(仮称)について説明した。施工面積は5157平方メートルで契約金額は2億2千万円。

 中央部は全面芝生の多目的広場とし、西側に築山、南側にボール広場を設ける。ボール広場には一般用とジュニア用の可動式バスケットゴールを1基ずつ備える。

 泉小が避難広場・避難施設になっていたため、跡地公園に様々な災害対策機能を持たせている。公園の北側入り口付近に防災備蓄倉庫。築山の北側には災害時にテントをかけて救護施設に使える「防災パーゴラ」とテントシートを収納する縁台2基、炊き出しに活躍する「かまどベンチ」2基を配置する。

 築山の西側には、簡単な操作で洋式タイプの便座になりテントで隠せる「トイレスツール」が10基とかまどベンチ2基を備える。

 学校生活を伝えるモニュメントは、南北をつなぐ通路を挟み防災倉庫の反対側に机と椅子が四つずつ、解説板とともに設置される。植栽も「小学校跡地を連想させる演出」を取り込み、桜やモミジなど年間を通して季節感のある樹木を植えるという。

 市が提出した、これらの内容の工事請負契約の締結についての議案は全会一致で同意した。