公園・福祉施設・売却 泉小跡地の活用方針案まとまる

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 西東京市は昨年閉校した泉小=写真=の跡地活用方針案をまとめ、1125日に市議会全員協議会で説明した。公園と福祉施設を造り、一部を売却するという内容だ。12月に市民説明会などを開いて市民の意見を聞き、来年1月に方針を決定したいとしている。

 跡地活用案は校庭を公園施設とし、ボール遊びができるようにするほか、備蓄倉庫やかまどベンチなど備えて防災機能を持たせる。泉小の記念碑も公園用地に設置する。公園全体の面積は約6千平方メートル。

 福祉施設は、校舎のある北西側に障害者向けと高齢者向けを定期借地方式で配置する。障害者施設エリアは東京都道・埼玉県道36保谷志木線側で約1千平方メートル。日中活動や就労を支援するサービスを民間事業者に求める。

 高齢者福祉施設のエリアは障害者施設の東隣で面積は約1800平方メートル。民間資本による在宅療養と認知症などの施設整備を想定している。

 売却用地は体育館とプールのある北東側の約1200平方メートルと、校庭南側の交通安全訓練場約1千平方メートル。

 跡地活用に関連し、保谷志木線に架かる歩道橋(管理は東京都)については撤去の方向で検討しているという。

 校舎などの解体工事は2017年度に始め、公園の供用開始、福祉施設の開設とも20年度を見込む。売却手続きは18年度から。

 方針案についての市民説明会は1216日午後7時から防災センターであり、パネル展示は19日に住吉会館ロビー、22日に谷戸公民館ロビーで行われる。

 跡地活用をめぐっては、閉校前に地域住民から出された陳情を市議会が趣旨採択。閉校後もこれまで5回、市と住民との意見交換会が開かれた。一方、市側も毎春庁内の提案調査を行った。

 全体協議会での質問に対し、市側は歩道橋を撤去した後の横断歩道と跡地内の駐車場の設置について、「現時点では検討していない」と答えた。「ボール遊び」の範囲など具体的な内容は方針決定後、担当部署と調整するとした。