東大農場を南北に二分し、谷戸新道側からは行く手に田無タワー(スカイタワー西東京)が見える都道・保谷東村山線の一部約700メートル区間が8月2日、開通した。
午前11時の予定だった開通時刻は、所沢街道側の信号機の調整で約10分遅れた。北原2丁目の谷戸新道周辺には近隣住民ら約50人が集まった。
信号機の点灯を合図に双方から警察車両を先頭に東京都建設局、工事会社などの車がゆっくりと走り初めをした。自転車の人は車道左側に設けられた青色の自転車専用レーンをこぎ進み、歩行者も開放された歩道からの風景を楽しんだ。
谷戸新道との交差点から南側の歩道を歩き、所沢街道などが交わる六角地蔵尊交差点でUターンし北側の歩道で戻った。この日は天気がよく、気温も高かったことに加え、街路樹が若いので日陰がなく、汗が噴き出した。休憩する場所もなく、夏の晴れた日は散歩に向きそうにない。
信号機は新しい正門(道路北側)に車両用と歩行者用が設置された。しかし、通称万年塀通りからの横断しようとすると、近くに横断歩道も信号機もなく、9メートル幅の車道を横切るのはかなり危険そうだ。
新道の完成に伴い、これまで東大田無キャンパスの正門とされていた所沢街道に面した門は「農場正門」と名称を変えたほか、新道南側に面して「北原門」が新設された。演習林に出入りする門は少し移動して「地蔵門」と名付けられた。