参加と協働のまちづくり考えるシンポ 三鷹の事例中心に

   イメージ 1行政と市民活動団体などが力を合わせて地域の課題を解決する手法である「協働」を考えるシンポジウム(西東京市市民協働推進センターゆめこらぼ主催)が2月17日、西東京市役所保谷庁舎であった。5回目の今年は「参加と協働のまちづくり」をテーマに、先進地・三鷹市の事例を中心に考え合った。
 地元市民や近隣自治体の担当者ら約40人が参加し、NPO法人みたか市民協働ネットワーク代表理事の正満たつる子さんが基調講演を行った。正満さんは、昨年10周年を迎えた三鷹市市民協働センターが、開館する前に住民協議会など「市民参加の土台があった」ことや市民がイメージ 2協働運営について何度も話し合いを重ねたすえ、現在のNPOを設立し市とパートナー協定を結んで市民協働センターの指定管理者となるまでの歴史を説明。「つなぐ(協働)」「ささえる(支援)」「つむぎだす(参画)」の三つの機能にもとづく多彩な活動を紹介した。
 続くパネル討論は、三鷹市の小中学校一貫教育の中で母親の立場から学習支援と防災教育活動に取り組む、みたかスクール・コミュニティ・サポートネット共同代表の四柳千夏子さん、西東京市からは、6カ所の学童クラブとひばりが丘児童センターを市から受託運営するNPO法人子どもアミーゴ西東京事務局長の小松真弓さん、昨年わんぱく相撲西東京場所や「避難所あれこれ体験」事業を行った西東京青年会議所直前理事長の鈴木一秋さん、協働を所管する市協働コミュニティ課長の浜名幹男さんの4人がパネリスト。それぞれが自分たちの活動や協働、まちづくりの考え方について語った。
三鷹市の四柳さんは、東日本大震災をきっかけに中学生が被災時の地域の担い手になってもらうための取り組みを始め、市防災課の協力を得て地域防災教育のテキストを作って授業に使ったり、昨年の防災訓練では会場となった中学校の生徒たちに仮設トイレの組み立て・解体を実演してもらったりしたことを話した。
 最後に正満さんは、会場から質問のあった市民協働ネットワークの課題と将来について「産学民公のネットワークをさらに強化したい。また若い人の意見を取り入れ、協働にかかわるの年齢層を広げていきたい」と答えた。