八丈島=写真=を旅してみたいと思ったのは、田無の飲食店で知り合い気の置けない間柄になった人が八丈島に転勤すると聞いたときだ。「鳥も通わぬ流人の島」と少年時代に刷り込まれたイメージがむっくと目を覚まし、好奇心を突き上げた。
この知人は、行くなら観光客が少なくなる大型連休明けで梅雨の前、日程は荒天による足止め1日を見込んで3泊4日と、かの飲食店で一緒になったときに助言してくれた。
3月、飛行機と宿泊(朝食付き)がセットのものを予約したが、予習に取りかかったのは4月下旬と遅く、それもインターネット上の情報だけをとびとびに集めるにわか勉強だったため出発直前までバタバタした。
そのさなか、知人が八丈島の観光地図やガイドマップ、観光スポットのパンフレットを送ってくれた。見どころを観光地図に落として5月14日、羽田発午後零時20分の全日空第2便で出発。17日午後2時、全日空第2便で八丈島をたった。
事前に考えた見どころをテーマ別にまとめると、(1)火山活動と現在の自然(2)太平洋戦争の痕跡(3)歴史民俗(4)地元料理――といったところだろうか。
知人が運転する車とレンタルバイクの機動力により、3泊4日で島内約30カ所を訪ね歩いた。羽田発着での総支出額は約7万2千円。
以下、順次旅の詳報を掲載します。(下の写真は着陸前に見えた八丈富士)