<農業講座日記> 大根間引きとカブ、ホウレンソウのうね作り(9月24日)

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穴が5列のマルチシート。右がカブ用、左はホウレンソウ用

 

 講座13回目の9月24日は大根の間引きとカブ、ホウレンソウのうね作りを行った。

 

 台風17号が去った前日の東京は最高気温が30度を超える真夏日となり、今日も真夏日が予想されて大型扇風機が登場した。

 

 前日は強風も吹いたが、講座の畑に被害は見られず、特に白菜の成長は「何年ぶりかに良い」と、先生の保谷隆司さんもうれしそう。

 

 大根の間引き作業は、寒冷紗をまくり上げ、3株一緒の中から「健康状態が一番良いもの」を残す。スポッと抜けるものは根が二股になっているか、細いひげ根がたくさん生えているもので、太く育たないという。

 

 間引いたものは各班の参加者で均等に分け、この日のお土産になった。葉の緑が淡く柔らかい。

 

 畑の空いているスペースの幅を靴の長さや「しゃくり棒」で測り、カブ用1うね、ホウレンソウ用1うねを作れる幅を決め、その上にもみ殻を主成分とした有機質肥料など肥料3種類を手でまいた。

 

 カブ用には土壌の中にいる害虫を防除する粒剤をまいた。高温の日が多くなって、根に食害を及ぼすハムシの幼虫が増えていると保谷さんは言う。

 

 肥料をまいた後は、いつものように保谷さんが各班を回り、耕運機で耕してくれる。

 

 もこもこに起きた土をレーキなどでならし、くわで溝を切り、まずカブのうねを作った。そこを、5列に穴が開いたマルチシートで覆う。ピンと張りつめ、シートの縁に土をかぶせて固定。シートの上も、くわの裏を使ってならす。

 

 同じ手順で、隣にもホウレンソウのうねを作り、5列の穴の開いたマルチシートを張った。5列穴のシートは今期初登場。

 

 種まきはカブが来週で、品種は小カブの「白馬」。ホウレンソウの品種は葉が厚い「ミラージュ」で、種まきは再来週の予定だ。一度に収穫するのでなく、時期をずらすという。

 

 保谷さんは、カブや大根の種は安価なものに目を奪われず、大手で有名な種苗メーカーのものを使うよう呼びかけた。安い種は根が割れやすく、栽培技術では防げないという。

 

 公民館からは、11月中旬に予定している受講者の県外視察先を、台風被害の復旧が遅れる千葉県館山市から変更し、長野県で調整しているとの話があった。