<農業講座日記>ホウレンソウと春菊の種まき、枝豆は収穫終了(10月8日)

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最後のうねに2粒ずつ丁寧に春菊の種をまく

 講座15回目の10月8日はホウレンソウと春菊の種をまき、枝豆の収穫を終えた。台風に備え、寒冷紗(かんれいしゃ)の支柱を補強。

 

 先生の都合で異例の午後3時集合。朝方までの雨で畑の土が湿っていた。

 

 メキャベツの一部が生育不良で1度植え替えたが、それも苗がよくなかったのか育ちが悪く、大きな苗に再度植え替えると、先生は言う。貧弱な苗はスッと抜け、細かい根が付いていなかった。

 

 後で理由をベテランに聞くと、移植する苗の根をまっすぐに植え込まなかったか、植えた根の周りの土を強く固めすぎて酸素不足になったのではないかと話してくれた。

 

 この日の作業は大きく分けて四つあり、手分けして同時並行的に進めた。

 

 なかでも種まきは一番人手を要するようだ。ホウレンソウは、すでに5列に穴の開いたマルチシートを張っており、そこに種をまくのだが、マルチの穴に指2本で種を置く穴を作る人と、指で作った穴に片方は1粒、もう片方は2粒を置いていく人に分けると効率的という。

 

 「ミラージュ」という品種で発芽率が高いLサイズとはいえ、仁丹より小さい粒の種を入れ物から3粒つまみ上げるだけでも結構時間がかかる。一方の土担当は、穴は深すぎてはいけないし、土が湿っているので種を覆った後に強く押してはいけない。

 

 これほどのデリケートな作業をプロの農家は「両手を使って一人でやる」と言うのだからすごい。

 

 春菊の品種は多くの農家が使っているという「中葉(ちゅうよう)」。唯一空いている1うね分のスペースに2種類の肥料をまき、先生が耕運機で耕し、うねを作って2列に種をまいた。

 

 うねの浅い溝に、指先一つ置きぐらいの間隔で2粒ずつ置いていく。この種も小さく、形やサイズがまちまち。

 

 種まきに悪戦苦闘しているうちに、白菜など三つのうねの寒冷紗は、支柱の補強が終わっていた。支柱は、すでに取り付けてある支柱のすぐ隣にかけると防風効果が高いという。支柱と支柱の間ではいけないと先生から注意があった。

 

 先生は自分の畑の寒冷紗はすべて取り払っており、台風19号が来たら「白菜もブロッコリーも壊滅してしまう」と心配した。また講座の畑では4日前に、2種類の害虫防除剤を混合した薬剤をメキャベツを除くアブラナ科の野菜に散布したとの報告があった。

 

 枝豆は先週取り残した半分をすべて抜き取り、参加者で分けた。新たにできた空きスペースには11月下旬ごろ、玉ネギの苗を植え付ける予定という。

 

 次週は適期の農作業がなく、先生の研修旅行もあって今期初の休講と決まった。