竹中直人、太宰作品を朗読

 作家太宰治(1909~48)が暮らした東京・三鷹市で続く太宰治朗読会「太宰を聴く」(市スポーツと文化財団主催)の第20回が7月16日、市芸術文化センターであった。

 

 多くの実力派俳優が出演し、今回の読み手は映画監督、ミュージシャンなど幅広く活躍する竹中直人さん。

 

 恒例の今年の太宰治賞受賞者の山家望(やまいえのぞみ)さんへのインタビューが行われた後、竹中さんは第1部で『失敗園』と『女類』、第2部で『黄金風景』と『母』を朗読。

 

 第2部の朗読後のあいさつで、竹中さんは「三鷹のまちで太宰作品を朗読するとは考えてもいなかった。とても緊張しました」と語った。

 

 太宰については、文学好きな父の書棚に『ヴィヨンの妻』があり、子ども心に「独特なタイトルだな」と思ったのが最初の出会いだと明かした。