わがまちに見に来て 横浜で「お城EXPO」

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城好きの人たちでにぎわう「城めぐり観光情報ゾーン」

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バルーンでつくられた茨城・古河城

 横浜で開かれる「お城EXPO 2021」(12月18・19日、実行委員会主催)の入場招待券が手に入り、最終日に訪れた。

 

 自宅の最寄り駅、西武新宿線ひばりヶ丘駅からみなとみらい線みなとみらい駅まで直通で約1時間、会場のパシフィコ横浜ノースへは徒歩10分。イベントそのものを知らなかったし、みなとみらい駅に降り立つのも会場となった施設に行くのも初めて。

 

 住宅メーカーのモデルハウスのような仮設の城がいくつかあるのではと思っていたが、それらしいものは3階櫓(やぐら)を2分の1で再現したバルーンの茨城・古河城だけだった。中には入れない。

 

 正午少し前、「入城」してすぐの城めぐり観光情報ゾーンは多くの人の熱気が満ちていた。左右の壁側に本や城関係のグッズを売るブースが並び、その間で全国各地から来た自治体や団体の人たちが入場者の質問や相談に応じたり、現地の魅力を売り込んだりしている。

 

 キャッチコピーの「全国のお城が大集合」とはこういうことかと納得。このゾーンに約50の団体が出展しており、城や城跡、発掘調査の状況などの解説パネルを掲示し、周辺の観光パンフレットも豊富に置いていた。

 

 参加団体に武将のコスプレ姿が目に付く。津山城は現地の様子をリアルタイムで会場のモニターテレビに映し出す。松阪城のコーナーでは霜降り牛肉そっくりのクッションとタオルが販売されていた。

 

 3階では日本100名城と続日本100名城のパネル展を、4階のお城シアターでは沖縄・勝連城跡や小田原城桜ドローン映像、彦根城世界遺産PR動画などこの時間帯の10本を見た。

 

 城めぐりを計画しているなどお城好きの人にとって格好のイベントで、グッズや資料を入れたと思われる大きな紙袋を持つ客も散見された。ご当地キャラクター登場や武将隊の演武、専門家の講演やセミナーなどもあり、楽しみ方は多そうだ。

 

 ただ国内最大級の祭典にしては、開催中のにぎわいとかまとめを報じる記事が地元新聞にも後援の大手新聞にも、まだ見受けられない。6年目のイベントがマンネリ化したのか、記事になる要素はなかったのか、気にかかるところだ。