七福神と清流と 新年に東久留米を歩く

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風格ある多聞寺の山門。総ケヤキ造りで市の文化財

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浄牧院の庫裏で公開されていた三面大黒天像

 お隣東久留米市七福神をめぐる西東京市主催のウオーキングが1月6日にあった。

 

 七福神めぐりは市スポーツ推進委員会が実行部隊になって行う新春恒例のイベント。今年は新型コロナウイルスの感染防止のため、電車移動による「密」を避け、東久留米を初めて選んだ。

 

 東京都心の最高気温は4度、雪も降りそうという予報だったが、先着順の募集に申し込んだ約50人が、ほとんどキャンセルなく参加。午前8時30分までに西武池袋線東久留米駅の西口広場に集まった。

 

 コースは地元の実行委員会が展開する「開運!東久留米七福神めぐり」(昨年と今年は中止)の基本コースと同じ。10人1組となり、駅西口広場から落合川の遊歩道に出て、湧水が豊かに流れる川沿いを上流へ。

 

 多聞寺(毘沙門天)から米津寺(布袋)を経て黒目川に出る。清流が緩やかに下る。左岸の遊歩道を進むと、寿老人、福禄寿、恵比寿をまつるという大圓寺。なのに同寺の楼門の仁王像裏にはほかの神々の像も安置されていた。

 

 黒目川まで戻り左岸の遊歩道をさらに下流へ向かう。神山(こうやま)大橋を左折して宝泉寺(弁財天)へ。黒目川に戻ると東久留米駅東口へ一直線。途中に最後の浄牧院(大黒天)がある。

 

 七福神めぐりでは御朱印集めをしないよう求められ、参拝とスタンプ押印がせいぜい。寺にまつわる文化財を目にする時間の余裕はなかった。

 

 おかげで東久留米駅発着で約9キロを3時間で歩いた。「距離長く、健脚向き」との前触れに耐える自信はあったが、1万歩超えは3カ月ぶりの、なまった体の節々が悲鳴を上げた。

 

 雪は、気が付かないほど小さなものがちらつき始めた。