実りの秋本番 農業講座の畑

初収穫のブロッコリー。店頭のものに引けを取らない出来ぶりだ

1人分ずつ公平に配分する。自転車の前かごからあふれた

 西東京市谷戸公民館主催の「農業を知る講座」の畑が本格的な実りの秋を迎え、11月1日、ブロッコリー、キャベツ、ホウレンソウ、小松菜と4種類の野菜を収穫した。

 

 住吉町の実習畑は作物の葉の緑の濃淡が美しい。収穫作業はブロッコリーから始まり、指導の先生が包丁の入れ方を実演。片方の手で全体を押し倒し、茎に刃を当てる。堅ければ上の柔らかい所で切り取り、残った葉は切り落とす。

 

 隣のうねのカリフラワーは、テニスボール大ほどに育ったものに一番大きな葉を折ってかぶせる。早い段階で日差しを遮らないと黄ばんでしまうという。

 

 キャベツは2週前に取り残したものをすべて収穫。

 

 マルチ栽培したホウレンソウと小松菜は背の高いものを選び、一つの穴にあるものを全部束ねるようにしてつかみ、包丁を根元に入れたり引き抜いたりした。

 

 作業は1時間ほどで終わり、生育のよい班は1人当たりブロッコリー3個、キャベツ1個、ホウレンソウと小松菜は各2~3袋分となった。

 

 実習指導の先生は「先の枝豆と合わせると、元(種苗代1千円)を取れたでしょう」。ただ、「このくらいで驚いてもらっては困る。ダイコンと白菜が取れると自転車に積みきれないかも」と話し、受講生たちを笑わせた。

 

 作物の生育が全般に順調のため、次週は本来の座学のほかに収穫日を1日増やした。