11月15日の農業を知る講座は雨中の収穫作業となった。
東京地方の雨は昼ごろまで続き寒さも厳しいとの予報。みんなカッパやポンチョを着込んでいた。さすがにいつもより参加者は少ない。
収穫物は「どんと持ち帰って食べるのに困るより、少しずつ減らしていって」という先生の言葉に従い、ダイコンは1人2本。ニンジンと葉物は各班で相談して収穫量を決めた。
ダイコンはどれも青首が地上に出ていて生育のよさがわかる。ホウレンソウ、春菊、小松菜は包丁で根元から切り取り、それぞれ2袋分程度を収穫した。
ニンジンは、わが班は一般的な品種の「オランジェ」と、表皮が紫色がかった紅色でニンジン臭さがないという「京くれない」とも2本ずつとした。
ニンジンは地中に隠れていて太り具合がわからない。「土が盛り上がって割れ目が見えるとよい」とリーダーが助言してくれたが、なかなか見つからない。茎葉が立派なものを選んだ。
雨が降ると根や手袋についた泥が飛び散り、葉に付着してしまう。家でひと手間増えるなと思っていたが、実際の洗い作業では、根を洗う水が葉の土も洗い流してくれるので、心配したほどではなかった。
雨は、畑を提供する先生の方にも気がかりがあったようだ。うね間を何人もが踏み歩くと土が固まり、作物の根に空気が十分行かなくなり、排水も悪くなってしまうという。先生が耕してくれることが多いだけに、手放しで収穫を喜んではいけないということだ。