案ずるより… 最後の運転免許更新

 脳出血とそれに起因する一時的な視覚異常で先行き不安にさいなまれていた運転免許の更新が1月18日、なんのつまずきもなく終わった。

 

 75歳以上の人に新たに課せられた認知機能検査の結果通知書と高齢者講習の終了証明書、それに先日届いた「更新のお知らせはがき」を携えて、東京・府中市の警視庁府中運転免許試験場へ。

 

 正午すぎの受付窓口は二つで、順番待ちは2、3人とすいていた。免許証と先の証明書2枚を差し出すと、本籍と現住所に変更のないことの確認を求められ、更新申請書を渡された。

 

 選挙の投票所のような記入台へ行き、申請書に記入。表は氏名などの必要事項を書き、裏の質問票では病気にかかったことの有無にチェックを入れる。「医師から運転はやめるよう言われた」という趣旨の質問は「いいえ」にチェックを入れた。

 

 更新手数料の徴収窓口で2500円を支払う。

 

 次は適性検査。5,6人が並んでいたが、視力検査だけのようなので、すぐに順番がきた。ここも職員は2人体制。近くに再検査・視野検査の場所があったが、視力検査で問題がなかったようでスルーし、登録コーナーへ。

 

 タッチパネルで4けたの暗証番号を二つ作る。二つの番号とバーコードが記入された「登録カード」が出てくる。

 

 最後は写真撮影。「マスクを外して」「あごを少し引いて」と言われたとおりにしたとたんの「終わりました」。スピーディーというかあっけないというか。しかし、「出来上がるのに1時間ほどかかります」にガックリ。

 

 2階に上がり、交付会場の前で待つように指示される。廊下に椅子がたくさん並んでいたが、着席者は少ない。

 

 免許証の交付はグループ別に30分刻みで行われていた。私は1時20分からのグループ。1時間まではかからないようだ。が、居眠りするわけにもいかない。周りを見ると、若い人はスマホをのぞき込み、年配者は本を読んでいる。

 

 ほぼ定刻となり、教室のような会場に入る。ここも窓口は二つ。高齢者用窓口からすぐ呼ばれ、新しい免許証を受け取った。廊下に並ぶ登録機で二つの暗証番号を打ち込み、すべての手続きが完了した。入場から退出まで約1時間10分。

 

 認知機能検査と更新手続きで府中に2回、高齢者講習で東久留米に1回通い、納めた金額はしめて1万円。高い気はするが、これで向こう3年間、バイクに乗れる。悔いを残さないようツーリングを楽しみ、次の更新時期には免許証を自主返納したい。