苦労も喜びも 農業体験5カ月の記録集できた

毎回の農作業の内容や感想などを収めた記録集

 西東京市谷戸公民館が主催する「農業を知る講座」のすべての活動をまとめた今年度の記録集が出来上がった。

 

 講座は主に、市内の一人の農業者が畑の一角を無償で提供し、毎週1回1~2時間、棚まきから施肥やマルチ栽培、収穫までの作業全般を指導する。環境問題など専門家の講義もあり、谷戸公民館独自の事業。

 

 新型コロナ禍に対応し、今年度は8月~12月と期間を短縮、募集人数も減らして大根、ニンジン、ブロッコリー、ホウレンソウなど14種類の野菜を育てた。種苗代など参加費は1千円。

 

 記録集はA4判、70ページ。各回、指名された参加者が作物や作業内容、感想などを書く作業日誌と講義の記録を中心に、アンケート結果、講義資料、農産物直売所リスト、レシピ集などを収めた。

 

 日誌は手書きでも文字入力でもよく、写真やイラストを挿入したページもある。

 

 「先週まいた種が芽を出し、これからも楽しみ」「ホウレンソウの種がなぜ青いのかを調べた。防除剤でくるまれ、大きさがそろうよう工夫されていることを知り驚いた」と生産活動での感動や気付きをはじめ、「班の中のコミュニケーションや信頼関係が高まり、楽しい経験になっている」と新しい人間関係を喜ぶ声も。

 

 約40部を作製し、参加者全員に配布する。