講師は樹木医で森林インストラクターの石井誠治さん。サクランボはヨーロッパ原産で、酸っぱい味のものは煮崩れしにくく、酸味も残るため蜜豆の彩りとして輸入されていること、野鳥は木の実は赤いうちはまずいことを知っていて、黒紫色になってから食べるなど、身近にありながら見逃していそうな話題を披露。
同じキンモクセイから取った2種類の枝先を参加者に回して見てもらい、違いを発見するテストは、鋸歯(きょし=葉のギザギザ)の有無が正解。そこから話はモクセイの仲間のヒイラギに及ぶ。ヒイラギは草食動物から身を守るため低い葉にトゲを出すが、3メートルを超えるとトゲはなくなる。キンモクセイの葉にも似た形質があるという。
初物の熊本産クリを持ってきた石井さん。クリがブナ科で、実を生で食べられるブナの仲間や、ナラとカシの違いなどが説明された。スライドでは多種多様なドングリが紹介された。