プレミアム商品券復活へ 「政治判断」と市長

イメージ 1 1000円で1100円分の買い物ができる「プレミアム商品券」が、11月にも西東京商工会から発行される。西東京市が今年度の一般会計補正予算案に補助金を計上。9月13日の市議会予算特別委員会で同予算案が可決されたためだ。当初予算で見送った補助金の復活について坂口光治市長は「政治的判断をして(補正で)提案した」と述べた。
 今回の補正予算案に計上されたプレミアム商品券事業補助金は3519万円。内訳は額面に上乗せされるプレミアム部分が2000万円、関連イベント経費1200万円、残りは事務費。9月21日に予定される本会議で可決され、本決まりとなる。
 これにより西東京商工会が発行元となり、発行総額2億2000万円の商品券が11月下旬から12月初旬ごろまでに売りだされる。市民1人の限度額はこれまでと同じ3万円(3冊)となる見通しで、市内700余りの登録店舗で使える。同商工会は10月中旬ごろに詳細を発表する予定としている。
 プレミアム商品券は、リーマンショックによる不況の影響を受けて2009年6月に初めて発行され、同年は2回、以後毎年1回11月20日ごろに商店会、商工会、保谷こもれびホールで販売された。しかし今年度は「厳しい財政状況から(全庁的な)行財政改革推進本部は補助金廃止の方向だった」(市長)として、当初予算案に補助金を盛り込まなかった。
 ところが、6月の第2回定例市議会で、西東京市商店会連合などから出されたプレミアム商品券事業の継続を求める陳情が趣旨採択(注:全会一致とするための議会運営上の便法)されたことなどから、補正予算案での復活計上となった。
 坂口市長は「当初予算はベストと考え提出した」とも述べ、最大会派の自民党西東京市議団への配慮をにじませた。(写真は、西東京商工会田無事務所で販売する商品券を買い求めに来た市民の列=昨年11月20日、南町5丁目)