<農業講座日記>玉ネギ、ジャガイモ 最後の収穫(6月30日)

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玉ネギを収穫する受講者。ジャガイモと一緒に公平に分配した

 谷戸公民館の主催事業「農業を知る講座」で、年度が改まっても実習畑で育っていた玉ネギとジャガイモの収穫作業が6月30日にあった。

 

 玉ネギは昨年12月初めに苗を、ジャガイモは3月17日に種芋を植えた。このうちジャガイモは今年度の受講者が収穫する予定だったが、新型コロナウイルスの影響でまだ講座を開設できないため、定植した受講者のものになった。

 

 前年度の受講者の大半が参加し、仲間との距離を意識しながらマスク姿で掘り起こしたり抜き取ったりした。

 

 実習指導の農業、保谷隆司さんによると、作柄は玉ネギが不良、ジャガイモはやや不良~不良。玉ネギには病気が発生して腐るものが多く、ジャガイモは遅い時期の雪で種芋が腐ったという。

 

 それでも私の班では2種の玉ネギと2種のジャガイモ合わせて1人当たり約5キロの収量があり、保存方法を聞いて家に持ち帰った。

 

 番外の作物として、保谷さんが本業で余ったスイカの苗を実習畑に植え人工授粉をしてくれた。今のところ着果や肥大は順調。「夏武輝(かぶき)」という大玉種で7月下旬ごろから収穫できそうと言い、収穫時期などは各班に任された。

 

 ただ、西東京市で露地栽培に適したスイカの品種は少なく、良質なものが出回らない。保谷さんは「甘くなくてもがっかりしないで」と話した。

<西東京市議会>田無警察署、農協支店の敷地へ移転の方向

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移転新築が検討されている田無警察署(警視庁のホームページから)

 老朽化した田無警察署(田無町5丁目)を、JA東京みらい田無支店の敷地に移転新築する方向で関係機関が調整に入っていることがわかった。6月9日の本会議で、浜中義豊(のりかた)氏(自民)の一般質問に丸山浩一市長が明らかにした。

 

 市長は同署の建物について、老朽化が著しいうえ、治安情勢の変化により署員数が大幅に増加し、事務スペースが狭くなったことから、「新庁舎の建設が極めて重要な課題になっていると聞いている」と述べた。

 

 そのうえで、警視庁はJA東京みらい田無支店の敷地を移転先の候補地として検討しており、JA側には代替地として東大生体調和農学機構(旧東大農場)が売却する東側の新街区の一部敷地を提案。

 

 市に対しても、用途などの制限にひっかかる地区計画の変更手続きに協力を求められていると明かし、「市民の安全安心のため最大限協力したい」と述べた。

 

 このほか西武池袋線ひばりヶ丘駅南口の交番移転問題については、南口の駅前広場に面した西武鉄道の敷地内で整備が進められることになり、「駅前交番」の体裁が保たれる。年内にも移設される見通しという。

<西東京市議会>保谷庁舎・市民会館の解体休止 予算を減額へ

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取り壊しが遅れ、敷地活用に影響が出そうな保谷庁舎=6月4日


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立ち入れないように工事用の柵を巡らせた旧市民会館=6月4日

 

 今年度に予定されていた市役所保谷庁舎と旧市民会館の取り壊しが、新型コロナウイルス拡大の影響で休止されることになり、解体工事費などを減額した一般会計補正予算案が6月5日、定例会に上程された。

 

 減額される解体工事費は保谷庁舎が3億8280万円、旧市民会館が3億8320万円。これに伴い、地方債(市債)約6億9千万円が廃止される。

 

 新型コロナの影響で休止や中止に追い込まれた西東京市誕生20周年記念事業、市民まつり、市民文化祭の予算も減額計上されている。

 

 丸山浩一市長の提案説明によると、保育施設などの新型コロナ感染症予防対策で増額したという。

 

 この結果、市一般会計補正予算案は歳入・歳出とも6億6489万円を減額し、総額971億4444万円となっており、審議は予算特別委員会に付託された。

<西東京市議会>第2回定例会開く コロナ対策で3事業 補正予算案可決

 第2回定例会は6月3日招集され、会期を23日までの21日間と決めた。初日は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い実施を急ぐ事業費を盛り込んだ今年度の市一般会計補正予算案を、予算特別委員会、本会議とも全会一致で可決した。

 

 これにより一般会計補正予算は2億3千万円を追加、総額978億900万円となった。

 

 この日可決・成立した新型コロナ対策事業は(1)妊婦全員に面接相談を行い不安やニーズにこたえるママパパ応援事業(2)売り上げが減少したのに国の持続化給付金の対象にならない市内事業者への応援資金助成事業(3)インターネット環境がない小中学生のいる家庭にタブレットを貸与するオンライン学習支援―の三つ。

 

 《ママパパ応援事業》

 母子健康手帳の交付時に、専門職の保健師助産師が田無庁舎または保谷保健福祉総合センターで全件面接相談する。このため柳橋出張所とひばりヶ丘駅前出張所、住吉会ルピナスでの手帳交付はなくなる。

 

 すでに妊娠していて、手帳交付時に専門職の面接を受けていない人とは電話相談を行う。また妊娠中期以降で希望する人には事前予約制で面接を行い、必要に応じて専門職がケアプランを作成する。

 

 外国籍の妊婦と相談や情報提供するための通訳・翻訳ツールを導入する。

 

 このほか、手帳交付時に「育児パッケージ」を配布する。中身は子育て用品、衛生用品、通院などでのタクシー利用助成を予定している。7月開始の予定。年間の妊娠届出数は約1500件(2018年度)。

 

《事業者支援事業》

 国の持続化給付金がもらえず、家賃や人件費などの固定費の支払いが大変な市内の中小企業・個人事業主に一律20万円を助成する。

 

 申請要件は、(1)4月または5月の売り上げが前年同月比で20%以上50%未満減少している(2)昨年6月から今年4月までに開業した事業者で、4月または5月の売り上げが開業後最大の売り上げの月と比べて20%以上減少していること。

 

 対象は500事業者を見込む。助成金の申請相談は6月8日から商工会と市産業振興課で行う。申請には市の認定書が必要となり、認定書申請期間は6月22日~9月25日。

 

《オンライン学習支援》

 学校再開後も分散登校などが行われることから、学校での授業を補完するオンライン学習の環境を整備する。

 

 学習用ソフトは小学1年~中学3年までの5教科と中学校実技ドリル問題を収録。スマートフォンにも対応できる。

 

 小学1年~中学3年の児童生徒がいる家庭で、パソコンもスマホもなくオンライン学習ができない要保護・準要保護の計400世帯に、タブレット端末とモバイルルーター各1台を9月をめどに配布する。通信費用は市が負担する。

無事帰宅 7月2日(日)

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苫小牧へ向かう新造船とすれ違う

 大洗港行きのフェリーで7月2日午前7時すぎ、苫小牧に向かう新造船を左舷に見た。退屈な船内生活で、唯一印象に残る出来事だ。

 

 船は定刻通り午後2時、大洗に入港。東水戸道に乗るまでは渋滞に悩まされたが、水戸大洗ICから先は常磐道・守谷SAで休憩しただけで午後5時すぎ、無事、西東京市の自宅に着いた。

 

 この日の走行距離は138キロ。全走行距離は2612キロとなった。

 

<あとがき> 2020年5月19日(火)

 この北海道ツーリングは、3つのテーマを時系列で組み立てました。(1)道東の未体験ゾーン(2)友人宅拠点の道南観光(3)道央の勤務地再訪――です。これにも厚沢部の友人から助言をもらいました。

 

 なぜオートバイで、なぜ6月だったのか。北海道は列車とバスで旅することが難しいのは身をもって知っています。車は数年前に手放していたので、ここは20代から乗り続けているバイクにしました。経済的で、なによりも乗って楽しい。

 

 時期は、自分の地域活動に比較的支障がないことや、近年の夏の北海道は東京や大阪よりも暑い日が出現するのが珍しくないため、真夏より早い方がよかろうと判断しました。

 

 旅の記録はメモ帳を基に、現地で入手した資料で補うなどして、2週間かけてまとめました。ブログで公開するにあたっては、おもにプライベートな部分を削除。

 

 帰りのフェリーの中で書いた、旅の総括のようなメモにはこうあります。「旅の終わりの、感傷的なものはない。家に帰ったらまず洗濯だな。風呂にもゆっくり入りたい」。とにかく、いい旅でした。会ったすべての人に感謝しています。

苫小牧 野鳥の聖域の「警告」 7月1日(土)

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ハクチョウの排せつ物を写真付きで解説し、注意を呼びかけ=ウトナイ湖

 美唄のホテルで朝食(和定食)を完食して午前8時半、美唄を出発。今日もコースや立ち寄り先は風任せ。大洗港行きフェリーは苫小牧港発午後6時45分、距離は約100キロだから高速道を使うまでもない。

 

 岩見沢国道12号から左の国道234号に入る。田舎の風景を見ながらのんびり走ろうとしたのだが、沿道にはこれといった見どころのないことを思い出した。苫小牧の郊外、沼ノ端まで来てしまい、市街地はもうすぐだ。

 

 とりあえずコーヒーでも飲むかと思ったら、ついでにケーキ、ならば国道36号沿いに「三星(みつぼし)」の店があったはずと連想。三星ハスカップの果実を使った菓子の製造販売で知られる。

 

 新開店に男性客の姿はなく、さすがに気後れした。しかし、買い上げた客はコーヒー無料、ケーキは東京よりも安い。腹を据えてシューケースの前に立ち、ショートケーキを選んで窓に沿うカウンター席に腰を下ろした。コーヒーをお替りし、地図を開いて次の行き先を探した。

 

 この時は国道276号で支笏湖に行って帰るつもりだったが、276号に折れる手前で「ウトナイ湖」方面を示す道路標識を見て心変わり。野鳥の聖域でラムサール条約の登録湿地になっている程度の知識は持ち合わせていたものの、なぜか魅力を感じず、訪れたことはなかった。

 

 国道36号に面した道の駅ウトナイ湖の駐車場にバイクを止めた。まずは湖を見にいこう。売店などの入る建物を抜けると湖面が広がる。土曜の午後のわりに人出は少ない。

 

 岸辺で遠くを見渡し、水鳥のいない時期だからだろうかと思いながら足元に目をやると、「これはハクチョウのフンです」の掲示物があった。写真付きで、「黒くて大きいですが……ヒグマやキツネ、シカのものではありません」「水草を川底の泥ごと食べるのでたくさん出ます」と親切な説明している。もちろん「踏まないようご注意を」の文も。周りを見ると、ある、ある。人間並みの大きさで。

 

 売店で特産ハスカップ入り飲むヨーグルトを買って飲み、隣の野生鳥獣保護センターへ。展示ホールに見学者は数えるほどしかいない。1階で四季を描いた壁画を、2階からは渡り鳥目線で1階の床に描かれた湖と周辺の陸地を見る。2階の市民ギャラリーにはシマエナガという森の鳥の写真が展示されていた。

 

 自然観察路を歩く元気はなく、フェリーターミナルに早く着いて乗船手続きを済ませることにした。午後3時ごろターミナルに着くと、先着バイクは2台だった。それが5時ごろには約30台になっていた。船は来た時と同じ「さんふらわあ さっぽろ」で、雑魚寝のエコノミールームにも同じ10人が振り当てられた。

 

 行きの船内で、孫の土産にしようと考えたフェリーのミニチュアを2個買った。孫は3歳なのに、おもちゃの対象年齢が7歳以上という表記を見逃していたことに気づいたのは帰宅後だった。

 

 この日の走行距離は158キロ。

 

美唄 炭鉱遺跡とやきとりと 6月30日(金)2の2

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三菱美唄炭鉱の盛時を伝える竪坑のやぐら

 今夜泊まる「美唄ホテル スエヒロ」で玄関横にバイクを置かせてもらい、近所を歩き回った。

 

 ホテルの近くには、私が3年間暮らした事務所兼住宅が、ほとんど昔の外観のまま残っていた。のちに経営合理化で売却され、個人の家になっている。

 

 古巣やショッピングセンターの売り場などを見て時間をつぶし、ファミリーレストラン「寿楽」で知人と再会、昼食を共にした。

 

 この時までは、市内を1人でツーリングするつもりだった。ところが彼は「俺のガイシャで行こう」と言ってきかない。新車と思えるフォルクスワーゲンの「Up(アップ)!」が炎天下の駐車場にあった。

 

 エアコンの風量を最大にして、旧三菱美唄炭鉱跡地方面へと向かってもらう。途中、桜の名所・東明公園に立ち寄り、道道を奥へと進む。

 

 右手に赤いやぐらが2本見えた。作業員の出入りや原炭の搬出などに使う竪坑のシンボルで、炭鉱閉山後も残された。ほかにも施設の一部が残っており、北海道と市が「炭鉱メモリアル森林公園」として整備した。

 

 訪れる人がいないのか、生い茂った夏草で車の入り口がわからず、どこまで進入できるのかも見定めにくい。車は底を固いものにぶつけながら行ける所まで入った。

 

 竪坑周辺配置図の看板を見て、「開閉所」や「原炭ポケット」の名称と施設の役割を知り、そばに行ってみた。炭鉱育ちの彼は記憶をまさぐっているふうだった。

 

 車に戻り、さらに奥へ。美唄ダムの少し先で工事中のため通行止めとなっていて引き返す。この道道は将来、美唄富良野をつなぐという。

 

 次にマガンの日本最大の寄留地・宮島沼を訪れた。在任中、マガンの不審死が相次ぎ、猟銃の弾による鉛中毒事故が大きな話題になったことが忘れられない。今の時期、マガンはもちろん、渡り鳥の姿は見えない。

 

 この後はいったんホテルへ送ってもらい、夜の部は出直すことになった。店は焼き鳥屋。「美唄やきとり」は、鶏の内臓(もつ)のいろいろな部位や皮、玉ネギを串に刺した塩味が特徴で、全国的に知られているようだ。私の在任中に「たつみ」がゆうパックを始めた記憶がある。いくつかある有名店のうち、彼の一存で「三船」と決まった。

 

 ビールももつもプリン体が多く、痛風の元。最悪の組み合わせと言われていたが、今宵もなんの、おきて破りだ。酒の中でもプリン体の多い日本酒も飲んだ気がする。

 

 かつて彼の部下で今は課長の職に就く女性が駆けつけてくれたこともうれしくて、彼女とずいぶんと話し込んだようだが、何を話したのか記憶がない。女性が途中で帰ったのと、彼がホテルまでタクシーで送ってくれたことはなんとなく思い出せるのだが。

 

 この日の走行距離は44キロ。