武蔵野台地の「ハケ」と湧水をたどる 郷土文化会

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西東京市郷土文化会の5月例会は13日、国指定の名勝・殿が谷戸庭園(国分寺市)から野川沿いを都立武蔵野公園(小金井市府中市)に至る約6キロのコースで行われ、31人が参加した。
殿が谷戸庭園は、武蔵野段丘の上から下へ向かう傾斜地(国分寺崖線)と、崖下から地下水が湧き出す「ハケ」が利用されており、武蔵野の地形の特徴を見ることができる。モミジやクマザサなどの新緑に目を休め、飛ぶ宝石カワセミには目を凝らした。園内を一回りするころ、霧雨が上がった。
貫井神社(小金井市)でも社殿のそばに湧水の源があり、池に注いでいた。鳥居の横には、かつて青年団が湧水をためてプールを造ったことをしるす記念碑がある。
金蔵院では境内にそびえる樹齢300年以上とされるケヤキとムクノキを見上げ、正門前の交差点を「はけの道」へと入る。戦災で小金井に移り住み、生涯を終えた洋画家・中村研一の絵画や陶器などを展示する「はけの森美術館」を見学。館の向かいの「はけの小路」を一列になって進み野川に出て武蔵野公園で昼食をとった。昼食後は野川沿いを歩き、西武多摩川線新小金井駅で解散した。