国分寺崖線の湧水 世田谷区に訪ねる

イメージ 1
 西東京市ウオーキング協会の11月のミニウオーキングは3日、世田谷区の2カ所の緑地・公園にある湧水を訪ねた。
 
 この時期としては暖かい陽気に恵まれ、20人が参加した。
 
 小田急成城学園前駅から成城通りを約10分歩くと、最初の目的地の成城三丁目緑地だ。入り口の案内板に従い、いったん先へ進んでから戻るかたちで、樹林の斜面に丸太で造られた階段を上り下りする。一つ目の湧水は小川となって流れ、細く小さな木の橋が架かっているが、水源は見通せない。歩みを進めて住宅街に出ようとするところで、もう一つの湧水に出合える。幅1メートル余りの小石の上を数センチの水かさでさらさらと流れていた=写真。それでもれっきとした仙川の支流という。
 
 すぐそばの世田谷通り(都道3号)を渋谷方向へ直進し、仙川に架かる大蔵橋を渡り都営大蔵団地の縁の道へ。道なりに進んだ所に大蔵三丁目公園があり、崖下に湧水が小さな池をつくっていた。耳を澄ますと、水の湧き出す音が聞こえる。通りすがりの自転車の男性が「今日はカモがいないね」と同乗の孫に語りかけていた。
 
 どちらの湧水も、大昔の多摩川武蔵野台地を削り取ってできた崖の連なり「国分寺崖線」の地層がもたらすものだ。立川市から国分寺市などを経て世田谷区、大田区へと続く約30キロの斜面地や湧水は、都心に近づくほど「オアシス」であることを実感させられる。
 
 大蔵三丁目公園の湧水池までではウオーキングとして物足りないため、大蔵運動公園へ上がり、仙川の清水橋に下りて仙川沿いを歩いて大蔵橋へ戻り、さらに仙川沿いを上流に向かい出発地の成城学園前駅で解散した。
 
 行程は成城学園前駅発着で約6キロ、約2時間。