<西東京市議会>第2回定例会始まる 市、工事契約で答弁できず

第2回定例会は6月6日、招集された。本会議開会の冒頭で佐々木順一議長は、会派解散による大友禾弘子(かくこ)氏の議会運営委員会委員の辞任と、これに伴い欠員となった副委員長に森信一氏(改革フォーラム)が互選されたことを報告した。会期を20日までの15日間と決めた後、議運委の定数を9人から8人に減らす委員会条例の一部改正案も全会一致で可決。
大雨により白子川の水があふれるのを防ぐため、下保谷3丁目と北町5丁目の道路地下に造る雨水幹線の工事請負契約締結についての市側答弁とこれに関連する藤岡智明氏(共産党市議団)の質問をめぐり、審議は長時間中断。再開後、藤岡氏が発言の一部を取り消し、あらためて「(今年度事業の)国庫補助がゼロ査定となった経緯と今後の対応」をただしたのに対し、丸山浩一市長は「答弁に時間をいただきたい」と述べた。結局、議長が引き取る形でこの日はこの問題の審議を打ち切り、後日に持ち越すことになった。
 市の説明によると、この雨水幹線築造工事は2013年度と14年度で行う予定だったが、前年度の入札が不調に終わったことから、計画が1年ずれ込んだ。5月に仮契約した金額は約2億4500万円。しかし、国から今年度の補助金は約束されておらず、納田さおり氏(無所属)は「国庫補助の内示がなく、最終的に市の単独事業になる可能性が残されている時点で入札を先行したのは妥当か」などとただした。藤岡氏は一連の答弁に納得せず、質疑を引き継ぐ形となった。
 9~12日は一般質問が予定されている。
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【注】白子川上流雨水幹線の工事請負契約問題は定例会最終日の6月20日、賛成多数で原案通り可決された。同日付で続報あり。