<西東京市議会> 市側、はなバスの「赤字」表現で陳謝

イメージ 1西東京市議会の予算特別委員会は6月20日も今年度の一般会計予算案について質疑を行った。コミュニティバス「はなバス」=写真=の8月1日からの運賃改定を知らせる市のホームページに「運行経費の赤字分」など「赤字」の表現があることに対し、市側は「認識不足であり、深くおわび申し上げます」と陳謝した。小幡勝己氏(公明党)の再質問に答えた。
赤字という言葉の問題では、前日、小峰和美氏(みんなの党)も、「はなバス運行はサービスの一環として始まった事業で、理事者側がよく使う『赤字』は不適当な言葉」と指摘した。このとき市側は「運行補助金を赤字と表現したことはない」と答弁。このため小峰氏は市側が小幡氏に陳謝した後、あらためて答弁を求めた。市側は「サービスに対して赤字という考え方はない」と陳謝したうえ、「ホームページの記述には直ちに対応する」と述べた。
このほか、田中慶明(のりあき、自民党)氏の質問に対し、市側は次のように答弁した。
▼(西武池袋線以北の都市計画道路調布保谷線整備事業で、通学路に資材が置かれるなど安全対策に配慮が欠けているとの指摘に対し)事業主体の都とは連絡会を通して工事についての情報交換を行っているが、子どもの安全を脅かしていたことや工事開始を住民に事前に知らせていないことは把握していなかった。現状を確認し、都と連絡を取って対応する。
▼(小規模店舗に対するバリアフリー改修補助金がゼロになったことについて)商店が出入り口の段差の解消や引き戸への変更を行う場合、工事費の2分の1を限度に50万円まで補助する制度で平成22年度から始めたが、平成24年度は実績がなかった。
▼(スタントマンが実際の交通事故を再現する中学校の交通安全教室について)平成22年度から3年間、毎年3校ずつ実施して一回りした。実施後の生徒へのアンケートによると、携帯電話の使用や二人乗り、傘差しなどの違反に対する意識の向上が見られるほか、学校の指導が計画的、組織的に行われるようになった。これまで大事故は発生していない。二順目に入る今年度も7月以降3校で実施するが、全校土曜日となったので保護者や高齢者など広く地域住民の参加を呼びかける。