玉川上水の樹木処理に注文・疑問相次ぐ 都が整備説明会

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東京都水道局は7月2日、玉川上水=写真は西東京市内=の整備活用のための説明会を武蔵野市の武蔵野スイングビルで開いた。沿道に住む人や散歩などに利用している20人余りが参加した。
 
史跡玉川上水整備活用計画(2010年から10年間)に基づき、毎年この時期に行われている。整備作業は主に水路ののり面が崩れないよう高木を根元から伐採したり、せん定したりする。当初は重点区間を毎年定めていたが、昨年からは小平監視所から浅間橋(杉並区)までの中流部約18キロ全域を日常的に監視し整備している。
 
この日も、担当者が伐採する木には赤いテープ、せん定は青いテープを幹に巻きつけるなど事前の知らせ方や、昨年の実施箇所と最近の状態を写真で説明した。
 
このあと質疑応答が行われ、西東京市の自営業者は、「営業の妨げにもなる危険な木はまとめて処理してくれればよいのに、一部しか切らず計画性が感じられない」と訴えた。都側は「全体を見渡して対応している」「2月の大雪で例年になく立ち枯れの木が多い」と釈明した。
 
また玉川上水の柵の内側が水道局の管理で、桜並木は教育庁、柵の外の都立公園内は建設局(西部公園緑地事務所)などと所管が分かれていることが知られていないことも浮き彫りになり、「ご要望は教育庁に伝えます」との答弁の多さが目立った。
 
説明会への住民参加はこれまでになく多く、質疑応答は1時間余りに及んだ。