川下りの船頭が水上の安全を祈願して始まった祭りとされ、約80年の伝統ある行事。近年は秩父地方より遠くから訪れる人も増え、見物客は町の人口の10倍近い7万人を超えるという。この日も好天に恵まれ、暗くなる前に岩畳は腰を下ろす人でほとんど埋まった。
呼び物の花火大会は2部に分けて行われた。三千数千発のスターマインや尺玉の光が頭上の夜空を彩り、渓谷が音を増幅して祭り気分は最高潮となった。
1部と2部の間に、たくさんのぼんぼりで飾られた万灯船が秩父屋台囃子(ばやし)とともにとろ場を往復したが、灯籠流しの地点までしかさかのぼらず、移動が難しいほどの会場の混雑と相まって、船を見られない人は多かったようだ。(下の写真の万灯船は夕方、待機中)