<西東京市議会>「国の史跡になれば展示施設必要」 教育長答弁

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江藤巧教育長は19日、下野谷(したのや)遺跡が国の史跡に指定された場合、博物館並みの本格的な展示施設が必要になるとの考えを明らかにした。浅野高司氏(自民党市議団)の一般質問に答えた。(写真は下野谷遺跡公園)
 
市教委は市文化財保護審議会の建議を受け、今年度と来年度で市全体の文化財保存・活用計画をつくることにしている。下野谷遺跡はその中で大きな位置を占め、国の史跡になれば市民や専門家でつくる委員会で遺跡の保存管理計画も策定する段取りだ。
 
史跡は埋蔵文化財であることから、整備にあたっては「地下をいじらない程度の住居跡や発掘状況の復元などが考えられる」とした。
 
展示施設は遺跡で発掘された出土品の展示にとどまらず、市民の学びや体験の場となり、市内の文化財を幅広く調査研究する拠点としたい考えだ。
 
さらに、他の博物館が保有する資料を借用して展示できたり、博物館法に基づく収蔵庫を備えたりする施設とし、学芸員の配置も必要と述べた。
 
ただ大規模な展示施設は史跡指定地内の設置が難しく、都立東伏見公園や早稲田大東伏見キャンパス、石神井川緑道などの地域資源を生かした「まちづくりにつながる史跡整備」の中で遺跡に近い場所を選定したいという。