<西東京市議会>保谷中 教員のたばこの不始末でボヤ 教育長陳謝

イメージ 1
 西東京市保谷中(大橋亮介校長、生徒数527人)の休憩室で4月、教員のたばこの火の不始末でボヤがあった。前田哲教育長は63日開会した第2回定例会で経過や対応を報告したうえで、「生徒、教職員の生命に危険を及ぼす可能性のある事故」との認識を表明し陳謝した=写真は保谷中のホームページから。
 
 前田教育長によると、426日午前835分ごろ、男性非常勤教員が5階休憩室でたばこを吸い、吸い殻を近くにあるバケツの水で消してごみ用ビニール袋に捨てた。1020分ごろ、この袋から発火し、火災報知機が作動。教員らが駆け付け、バケツで水をかけて消し止めたが、床が縦20センチ、横50センチの広さを焦がした。
 
 当時、校長は会議で市役所保谷庁舎に出かけており、副校長は、すぐ消し止め、延焼の恐れがなかったことから119番通報する必要はないと判断。隣接する本町小の消防イベントに来ていた西東京消防署員が報知機が鳴る音を聞き、保谷中に駆けつけた時も、すでに消火していたことや生徒が動揺して授業に影響が出るなどとして「異常はない」旨を伝えたという。
 
 その後、学校側は出先にいる校長に電話で事故の発生を連絡。校長は市教委に報告したが、内容が不十分として教育指導主事と担当職員を保谷中に派遣した。この報告を受けて、教育長や幹部職員は「消防署への通報が必要」と判断し、午後415分ごろ通報した。その後、校長、指導主事らも立ち会い、現場検証が行われた。
 
 生徒には翌27日午前835分ごろ、校長が校内放送でボヤ火災について説明し謝罪した。また保護者に対しては28日夜、臨時保護者会を開き、校長と当人が説明と謝罪をしたという。
 
 一方、市教委は27日夕、臨時校長会を開き、28日から市内全ての市立小中学校で「敷地内での全面禁煙」とするよう通知した。
 
 市教委によると、平成164月から、市が管理する公共施設の建物内での喫煙が禁止され、平成20年にも学校の建物内禁煙を再通知したが、前田教育長は「保谷中については歴代の管理職による周知徹底が図られていなかった」と述べた。
 
 また教育長はボヤが起きた26日現在で建物内禁煙としていたのは小学校は18校中14校、中学校は9校中2校で、他の学校は敷地内で喫煙できることを明らかにした。