西東京市ウオーキング協会の1月例会は「ちょっと遅い初詣」と称して14日、神奈川県寒川町の寒川神社を詣で=写真、大岡越前守(えちぜんのかみ)ら大岡家一族を弔う浄見寺、県立茅ケ崎里山公園と茅ヶ崎北部を歩いた。
今冬一番の強い寒気がこの日から日本列島に来るとの予報もあってか、参加者は9人と少なかった。
寒川駅を午前10時出発。25分ほどで境内南端の神池橋、三の鳥居に到着。青森のねぶた師が毎年飾るという神門の「迎春ねぶた」は、今年は「因幡の白兎」に題材を取っていた。まだ松の内との考え方もあり、本殿前の広場には大勢の参拝者がいた。
旧校舎の建て替え前の発掘調査でわかり、離れた仮校舎での授業が10年続いている。自転車で通りかかった生徒を呼び止め、いくつか質問したが=写真下=、遺跡の保存・活用や校舎の移転問題の先行きに強い興味を覚えた。
大岡越前通りに戻り、そのまま道路を渡って坂を上ると、小出中央通りに出る。右に折れると文教大学入り口の先に茅ヶ崎里山公園入り口の交差点があり、左に曲がってしばらく坂を下ると公園に突き当たる。暖房の効いたパークセンターの広い休憩室の一角を借りて弁当を広げ、1時間休憩を取った。
午後1時45分、パークセンターを出た。「谷(やと)の村」南口から低地を進むと、どんど焼きが行われていた。3色の団子を木の枝の先に刺し、火であぶる親子が何組もいれば=写真下、無料の豚汁配給を待つ長蛇の列も。伝統的な農家風の建物「谷(やと)の家」の中では、いろりを囲んだり昭和40年代の打ち掛けに見入ったり。
広大な園内には雑木林や田畑、竹林など里山の風景が展開する一方で、長いローラー滑り台や大型トランポリンもあり、子どもたちの歓声が上がっていた。
公園を出てから間もなく、踏み分け道のような林の中の「文教大学遊歩道」をたどり、バス停終点の「文教大学」に着いて解散となった。寒川駅から約10キロを歩き、時は午後2時45分。タイミングよく折り返し湘南台駅(藤沢市)行きのバスが着いたところだった。恐れた寒気を肌に感じることもなく、小田急江ノ島線・湘南台から帰途に就いた。