巨木や珍しい木を巡る 林試の森公園

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 西東京市ウオーキング協会の8月のミニウオーキング9日、JR山手線目黒駅から目黒不動尊(滝泉寺)などを経て都立林試の森公園写真=を歩き、東急目黒線武蔵小山駅に至る約4.5キロのコースで行われた。

 都心の最高気温は37度とこの夏一番の暑さとなることが予想されたうえ、西武池袋線江古田駅での人身事故の影響で電車の出発が1時間遅れるハプニングもある中、17人が参加した。

 全員がそろった午前10時半すぎ、目黒駅西口を出発。急な行人坂を下り、大円寺に立ち寄る。江戸三大火事の一つ「行人坂火事」の犠牲者を供養する五百羅漢の石像や「とろけ地蔵」、八百屋お七の冥福を祈り鉦(しょう)をたたきながら念仏行をする西運(吉三)の姿を刻んだ碑などを見た。

 大円寺の下にあった明王院(今の雅叙園の一部)で西運が念仏行の前に水ごりをしたという「お七の井戸」にも寄った。

 東京のサクラの名所・目黒川を渡り、日本三大不動の一つ、目黒不動尊へ。本堂正面の男坂の階段を上り、本堂で参拝した後、裏に回って野外に座る銅製の大日如来像を眺めた。その裏の墓地の一角に、江戸中期の儒者でサツマイモ栽培を奨励したことで知られる青木昆陽の墓があった。

 境内を出て数分で林試の森公園あかしあ門に着いた。公園は、旧林野庁林業試験場の跡地を都が整備した。明治30年代の苗畑からの歴史があり、ケヤキクスノキプラタナスなどの大木が多い。

 国内産、外国産の珍しい木もあちこちに見られ、植物に詳しい井上会長がレバノンシーダーを「ノアの箱舟に使われた」などと看板にないエピソードを交えて解説した。

 公園管理事務所での休憩を含めて1時間余り、園内の様々な樹種を観察。南門から出て午後1時ごろ、武蔵小山駅西口で解散した。この日の都心の最高気温は37.1度を記録した。(下の写真は左から大円寺の石仏群、青木昆陽の墓)
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