新緑の深大寺にぎわう 国宝指定の仏像 間もなく公開

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 前日の雨が上がり、気温も低めとなった5月14日、東京・調布市名刹深大寺と周辺のそば店は日曜日を楽しむ家族連れやカップルなどでにぎわった=写真は釈迦堂で展示される国宝仏像の複製。

 豊かな新緑ときれいな湧水に恵まれた境内は、昼間でもひんやりするほど。近くの神代植物公園で「春のバラフェスタ」(9~31日)があり、バラが見頃を迎えたことも人出を促したようだ。

 バス通りなどには深大寺の仏像の国宝指定を祝う旗やのぼりが並ぶ。同寺の釈迦如来倚像(しゃかにょらいいぞう、通称・白鳳仏)は飛鳥時代後期に銅で鋳造され、ほぼ完全な姿を残す関東地方で最も古い仏像で、高さ約84センチ。

 3月、国の文化審議会の答申により、事実上、重要文化財から国宝に指定された。関東の寺院にある国宝の仏像は「鎌倉大仏」(阿弥陀如来坐像)に次いで2例目。

 仏像は今月7日まで東京国立博物館での展示に貸し出されていて、現在は複製が釈迦堂に安置され、公開されている。本物が戻ってくるため、寺は21日に奉迎式を行い、22日から一般公開する予定だ。(下の写真は左から正午ごろの深大寺本堂前、人気そば店の行列)

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