シニア向け情報紙 特集「防災先進県・静岡を訪ねて」発行

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 西東京市で無料のシニア向け情報紙をつくる「きらっとシニア倶楽部」は5月15日、防災先進県と呼ばれる静岡県の施設見学の様子を特集した「号外」(A4判、4ページ)を発行した=写真は1面。

 見学には会員のほか防災ボランティア団体「西東京レスキューバード」、東京雑学大学などからも参加があり、計16人が3月下旬に貸し切りバスで静岡県を訪ねた。

 見学先は県地震防災センターと県庁内の危機管理センター、県警本部の110番センター(いずれも静岡市内)など。

 1面は、南海トラフ巨大地震に備えて県が制作した大津波CGなどを大型スクリーンで見せるTSUNAMIシアターや、旧田無市出身の県地震防災アドバイザー郷隆志さん(68)の講話を紹介し、自助・共助の大切さを訴える。

 2面は、大災害時に住民救出作戦を決める知事や幹部と、それを支える関係部署の職員らが一堂に集まる、間仕切りのない危機管理センターに合わせ、1階上から通信業務の様子を見ることのできる110番センターを紹介している。

 1・2面は会員の記事だが、3・4面はレスキューバードの女性会員2人の寄稿を掲載。2人とも、大地震や大津波が起きても自分は大丈夫と思い込んで自己防衛する心理「正常性バイアス」に着目し、読者に警鐘を鳴らす。

 この情報紙「きらっと☆シニア」は約4500部印刷され、公民館や図書館、老人福祉センターなどの公共施設、一部の医療機関・薬局・接骨院などに配置される。