ツアーは多摩地区発が3月22日から4回設定され、最終回の4月2日に申し込んでいた。今年は桜の開花が全国で記録的に早く、同行の友人ともども「花が残っていればよしとしよう」という程度の期待度だった。
だが、小田原を過ぎたあたりで添乗員が「いま満開の状況だそうです」と放送し、満員の車内がどよめいた。
午前10時すぎ、大社近くの駐車場で下車。戻るまで40分間が与えられた。鳥居をくぐり、参道を拝殿へと進む。
拝殿からの戻り道は、神池を取り巻く満開のしだれ桜が楽しめた。
巫女(みこ)さんに大社のリーフレットをもらい、見どころの場所を聞いて樹齢1200年と伝わる天然記念物のキンモクセイ、源頼朝が休んだとされる腰掛け石、西神池ほとりの1千年を超える大クスノキを見ることもできた。
ツアーはこのあと、1万年前の富士山の噴火で流れてきた溶岩の最末端にできた鮎壷(あゆつぼ)の滝(沼津市)と三津港のクルージングを楽しんだ。クルージングの目玉の富士山はかすみが濃くて見えなかった。(写真は左から神池のしだれ桜、鮎壷の滝)