練馬・石神井川流域の縄文文化 展示解説会にぎわう

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 企画展「石神井川流域の縄文文化」を開催中の練馬区石神井公園ふるさと文化館で715日、展示解説会があり、約50人が詰めかけた=写真。

 展示室には、区内でも多くの縄文遺跡が確認されている石神井川流域のうち13の遺跡から出土した土器や石器の約100点を上流から下流の遺跡順に並べた。このうち扇山遺跡の遺物は初公開。

 上流域で隣接する西東京市の下野谷遺跡(国指定史跡)からも土器3点と、エゴマなどの種実が押し付けられてできた「圧痕」のある土器片2点を借りた。

 企画展を担当した学芸員の矢吹大地さんは、縄文時代の時期の分け方や土器の形の変化、区内の縄文遺跡などを説明した後、各遺跡の展示物の前で特徴を解説。

 小さく砕かれた天祖神社東遺跡の石棒や雲母がキラキラと光る川北遺跡の土器、「J」の字の文様が施された扇山遺跡の縄文後期の土器、粘土ひもを押し付けて文様にした区内で最古という尾崎遺跡の土器、取っ手にイノシシの頭を模した栗山遺跡の土器、供物を載せたか土器作りの土台に使ったとみられる小竹遺跡の器台などが紹介された。「遺物には『なぜ』とわからないものも多い。想像を巡らせて楽しんでください」と矢吹さん。

 同展は812日まで(月曜休館)。展示解説会は87日午後2時からも行われる。入館、参加とも無料。(下の写真は西東京市の下野谷遺跡から出土した縄文中期の土器、にぎわう展示会場)
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