縄文展ダブル見学ツアー まず郷土資料室

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 地元の郷土資料室(西東京市西原総合教育施設内)と東京・上野の東京国立博物館の二つの縄文展を見学する「縄文展ダブル見学ツアー」(西東京市教委主催)で、まず市内の下野谷(したのや)遺跡から出土した土器を見たり触れたりする1回目が8月1日にあった=写真は土器を手にする参加者。

 ダブル見学ツアーには小中学生から大人まで計10人が参加。郷土資料室で開催中の特別展「下野谷から探る縄文の眼差(まなざ)し」は参加者を2回に分け、学芸員の亀田直美さんが土器の特徴や遺物から推定できる縄文人の暮らしぶりなどを解説した。

 第1展示室には、縄文時代中期の中心的な土器の形式で関東地方に多い勝坂式と加曾利E式の深鉢が四つ並び、形や文様の違いなどを見比べるだけでなく、参加者全員が実際に手で抱え、大きさや重さを実感させてもらっていた。

 東京国立博物館の特別展「縄文――1万年の美の鼓動」の見学は22日に予定されている。亀田さんは「土器のキラキラ輝く雲母は国宝の『縄文のビーナス』にも入っています」など次回の見どころにも触れ、「上野では縄文人の芸術性と祈りの両面が見られます」と話した。(下の写真は縄文中期の典型的な土器、下野谷遺跡を知る第2展示室)
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