多難なスタート 6月15日(木)

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着岸間近の苫小牧港フェリーふ頭。霧でかすむ

 フェリーは定刻どおり午後2時、苫小牧港に着岸。バイクは乗用車の後に下船。陸上は霧でかすんでいたが、雨は降っていない。

 

 東京から大洗港まで走ったままの、ゴアテックスのジャケットと革のパンツでスタートした。今日の目的地は十勝管内足寄町道央道道東道をひたすら走り、宿に入るだけの計画。

 

 苫小牧から足寄までは約250キロ。午後5時すぎには旅館に着けると見込んでいたが、夕張を過ぎたあたりから霧が濃くなる。断続的に、雨粒がバチバチと体にぶつかるのがわかるほどの雨になり、時速80キロ前後に落とす。そのうち燃料計の目盛りが点滅して、給油を促してきた。

 

 道東道は交通量が少なく、インターチェンジ(IC)やサービスエリア(SA)を知らせる標識はほとんどない。後で調べたところ、給油所となると道東道約200キロ区間のうち、道央道に近い由仁パーキングエリア(PA)1カ所しかないのだ。

 

 気温は14度。雨の山中を走り続けて手のしびれもひどくなった。十勝清水ICで国道38号に下りでガソリンスタンドを探した。残量はほぼ1リットル。高速道を走り続けていればガス欠は必至。危ないところだった。スタンドから宿に電話し、到着が遅れる旨を伝えた。

 

 十勝清水ICに戻り、宿には午後6時15分ごろ着いた。足寄ICを下り、国道を市街地へ向かい、かつてのJR足寄駅跡に建つ道の駅からほど近い所だったので、街の人に1回聞いただけで済んだ。

 

 宿の女将が「ボイラー室があるので、すぐ乾かしましょう」と、濡れたジャケットなどを運んでくれた。まず風呂に入り、食堂で1人分だけ残っていた夕食をいただいた。ハンバーグがメーンの家庭料理。食後にプリン体ゼロの缶酎ハイを1本。生き返った。

 

 この日の走行距離は254キロ。