ぐるり亀田半島 函館・五稜郭 6月25日(日)2の1

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函館・五稜郭タワーの展望台から見た星形の洋式城郭と函館市街地


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日本古来の建築技法で復元された箱館奉行所

 

 厚沢部滞在中に「ぜひ見たい」と希望していたものがある。函館勤務時代にはまだ建設されていなかった五稜郭公園の「箱館奉行所」と、当時の南茅部町から出土した国宝「中空土偶」だ。

 

 午前7時半に車で出発。函館市千代台公園弓道場で師範の奥さんを降ろし、五稜郭公園の有料駐車場に入る。

 

 五稜郭タワーは、星形五角形の城郭の特別史跡五稜郭を90メートルの高さから眺望できる施設。展望料金は一般900円。旧タワーに代わり2006年に開設されてから上ったことがなかった。

 

 9時前なのに観光客がエレベーター前に列をつくり、2回待ちの状態。展望2階で、アメリカ艦隊の函館来航から五稜郭の築造、函館戦争の終結までの出来事を16場面のジオラマなどにまとめた「歴史回廊」などを見た。箱館奉行所は星形の城郭の真ん中にポツンと見えた。

 

 箱館奉行所は2010年に全体の3分の1の部分が復元された。入館料は一般500円。こちらは並ばずに入れた。

 

 4つの部屋からなる大広間の一番奥で、かつらにかみしも、髪飾りに打ち掛けの男女が記念撮影に収まるところだった。自分のカメラで撮ってもらうが、入館料を払うだけでよく、予約も不要。ただし、たまたま月1回のサービス事業の日とわかった。

 

 館内で最も広い45畳の御役所調役(しらべやく)の執務室の天井は一部が開いていて、太く長いマツが梁(はり)に使われ、瓦ぶき屋根を支えていることが説明されていた。

 

 パネルや史料で奉行所五稜郭箱館戦争の歴史や人物が解説されている。映像シアターでは宮大工や瓦・左官・建具などの匠(たくみ)の技による復元工事の様子に見入った。