トレーニングマシン一般開放 コロナで二の足?

f:id:amullar:20200716205831j:plain

マシンの間隔、消毒液、通風などコロナ対策を施した機能訓練室

 新型コロナウイルスの影響で休止していた西東京市の今年度のトレーニングマシン一般開放が7月6日、再開した。今年度初めての利用なので利用決定通知書を携え、16日に住吉老人福祉センター住吉会ルピナス)を訪れた。

 

 ルピナスの機能訓練室に備えられたマシンは7種8台。普段だと1台に2~3人待ちが珍しくないが、私が訪れた時は部屋の中に利用者が3人しかおらず、目を疑った。当然、順番待ちはない。

 

 7種のマシンでそれぞれ2セットをこなす1時間足らずの間も同じような状態が続いた。指導員に聞くと、それでも5回目の今日が一番多いという。

 

 「再開したのを知らない人が多いのでは」と指導員は話したが、このところのコロナ感染の再拡大、午前中に発表された「東京都内の感染者数が緊急事態宣言の解除後で最多」を知って利用をためらった人も多かったのではないか。

 

 機能訓練室の様子も大きく変わっていた。入り口のドアは開放され、壁側の窓も開いていて風通しのよさが実感できる。

 

 入室すると、真っ先に非接触型の検温器で体温をチェックされる。調査票を渡され、住所、氏名、連絡先電話番号などとともに、ロッカー番号の記載を求められる。退出後に消毒するためという。指導員と利用者を分ける透明のビニールカーテンも下がっている。

 

 水やタオル、トレーニング記録カードなど利用者の持ち物はすべて透明のビニールバッグに入れて持ち歩き、退出時にバッグを返す。

 

 トレーニング開始前と終了後の血圧測定は、腕を透明シートで覆ってから機器の輪に入れる。マシンを使った後は、座面や背面、ハンドルなど体が接触した部分を次亜塩素酸水を吹きかけた布で拭わなければならない。マシンの間隔はかなり離れ、中間に置いたいすの上に次亜塩素酸水の霧吹き容器と何枚もの布片が用意されている。

 

 外出自粛をよいことに運動不足をかこっていた体は可動域の減少や筋力低下、脈拍数上昇に如実に表れた。マスクを外せず、マシンの種類によっては暑苦しくてつらい。

 

 でも当面はせめて週1回通い、体に良いことができるのだと思って楽しもう。利用者があまり増えませんようにと願いつつ。