あふれる個性 特別支援学校作品展

色彩や造形にみずみずしい感性を表現した作品群

 東京都内の特別支援学校に通う子どもたちの絵や版画などを展示した5部門作品展が2月2日~5日、池袋の東京芸術劇場で開かれている。

 

 都教育委員会と都特別支援学校文化連盟が主催する総合文化祭の一つで、造形美術、手芸・家庭、放送・映像、写真、職業・作業の5部門に70校が参加した。

 

 なかでも作品展にはほぼ全校が参加し、水彩画や版画、デッサン、立体作品などの出展は毎年3千点を超える。新型コロナ感染の影響を受け3年ぶりの開催となった。

 

 板橋区の都立高島特別支援校小学部3年の男子児童は、先生に手伝ってもらいながら、木の枝の短い輪切り十数個を約30センチの高さまでつなぎ合わせ、「いっぱい積んだよ」という題の立体作品を作り上げた。

 

 西東京市から来た祖父母は「家に遊びに来た時にはわからない成長を感じる」「ずいぶん頑張ったんだろうね」と孫の学校生活を想像していた。