春の花の開花が全国的に早く、東京都江東区の亀戸天神社の藤も見ごろが過ぎているのではないかと心中穏やかではなかったが、杞憂(きゆう)に終わった。
4月25日、新聞社主催のガイド付きまち歩き「亀戸藤棚コース」に参加した。亀戸天神社は歴代の徳川将軍の何人かが訪れ、浮世絵にも残る、江戸時代から藤の名所。戦災後は氏子らの協力で復興し、境内には15の棚に50株がつるを広げる。
今年は4月15日から5月5日まで恒例の「藤まつり」が開かれている。早咲きの株は花を落としていたが、太鼓橋と太鼓橋の中間付近にある遅咲きの方は見ごろを迎え、多くの観光客がカメラを向けたり自撮りをしていたりしていた。