田無用水の歴史と風水害への備えを学ぶ

地形の高低差や水害の危険度がわかる防災ジオラマを見る参加者

 西東京市の防災ボランティア団体「西東京レスキューバード」が6月11日に行う予定だった「防災まち歩き」は、雨のためまち歩きを取りやめ、勉強会だけをコール田無で開いた。

 

 会場に30人が参加したほか、オンラインでも行われた。

 

 勉強会では田無近辺地方史研究会の滝島俊さんが「田無用水と人々の暮らし」と題して講演。玉川上水から分水した約6キロの田無用水が飲用や田畑のかんがい、水車による製粉など江戸時代から昭和中期にかけて大きな役割を果たしたと話した。

 

 西東京レスキューバード代表の荘雄一朗さんは1958(昭和33)年の狩野川台風で浸水した西東京市内の住宅地の写真を示し、台風の進路予報やハザードマップにより避難する場所を確認するなどして危険を未然に防ぐよう呼びかけた。

 

 荘さんたちが小学校で防災授業を行った際、「ハザードマップを見たことがある」と答えた児童は1~2割程度しかいなかったという。