ゆめこらぼ施設拡張の陳情不採択―定例市議会始まる

 西東京市の定例市議会は6月1日開会し、会期を18日までの18日間と決めた。
 国と東京都が市町村に介護保険料の財政援助をすることを求める請願1件とプレミアム商品券事業の継続などを求める陳情2件の取り下げを承認した後、文教厚生委員会に付託されていた請願1件陳情3件がいずれも不採択となったことが保谷なおみ委員長から報告された。
 文教厚生委員会で不採択となった請願は公的年金の改悪に反対する意見書の提出を求めるもの。また陳情は(1)西武新宿線の南北で救急医療格差があり、特に田無駅の南側は医療機関が少ないなどとして、市内の医療格差の解消に努力することを求める(2)市民協働推進センターゆめこらぼのスペース拡張を求める(3)危険防止のため学校施設の樹木調査を早急に行うことを求める―というもの。 
 ゆめこらぼのスペース問題は、同施設がイングビルに開設されて3年余りが経ち、市民活動団体の登録数も83にのぼることから拡張の希望が出ている。委員会審査で市側は、参加者数の多い会議などは他の場所を使っており、拡張しないことで重大な支障をきたすおそれはないと述べたという。委員からは、「ゆめこらぼは収益を上げないのに商業テナントのビルにあり、田無駅南口の整備計画と絡めて将来は別の場所に移すべきだ」「ゆめこらぼ隣の空きテナントにコミュニティカフェを入れてはどうか」などの意見もあったが、賛成少数で不採択となった。
 学校施設の樹木調査問題では、市内の小中学校で2メートルを超える木は約4200本あり、危険が生じた場合は剪定(せんてい)を実施しているが、1本当たり4万~7万5千円の費用がかかると、市側は答えたという。
 委員長報告を受けて討論が行われ、公的年金の請願には倉根康雄氏(日本共産党西東京市議団)が、ゆめこらぼに関する陳情には納田さおり氏(無所属)がいずれも賛成の立場から意見を述べたが、他の陳情とともに本会議でも賛成少数で不採択と決まった。
 議案は市税条例を一部改正する条例の専決処分、市都市計画条例を一部改正する条例の専決処分、工事委託契約の締結の3件を原案通り可決。子供の医療費の助成に関する条例の一部改正など条例改正案3件と市道路線の認定7件、はなバスなどに関する陳情13件をそれぞれ所管の常任委員会に付託して散会した。
 4日から一般質問が行われる。
 
◆傍聴席◆
 定例市議会初日、市都市計画税の一部改正を専決処分した議案をめぐり、長時間の審議中断があった。
 土地に係る負担調整措置を継続したうえで一部の特例を廃止するという改正内容に対し、稲垣裕二氏(自民党西東京市議団)が「負担調整の廃止は増税になるのか、影響額はどの程度か」とただしたのが発端。市側のあいまいな答弁に、森てるお氏(無所属)も「専決処分して2カ月も経つのに影響額の試算ができていないのはなぜか」と追撃。そこに稲垣氏が休憩を求める動議を出して審議は中断。昼食休憩となるはずの時間を含めて2時間半余り経った午後1時30分の再開となった。
 再開直後、稲垣氏は発言を求め「動議を撤回したい」。このあと市側はあらためて補足説明したうえで「説明不足をおわびし、今後は議会に対して丁寧な対応に努めてまいります」と陳謝し、議事進行は通常に戻った。
 4月1日付の人事で幹部が代わり、組織に連携ミスが生じたのか、あるいは想定外の質問だったのか。いずれにしても水面下で当局と議会の調整が行われたことは間違いない。普通の市民にとっても説明不足の空白時間だったといえる。