丸山新市長が所信表明 西東京定例市議会始まる

 市長選後初の西東京市議会定例会は3月6日招集され、会期を28日までの23日間と決めた。本会議の冒頭、丸山浩一新市長が所信表明を行い、選挙公約に掲げた4本柱を中心に市政運営の考え方を述べた。
 「次世代への責任を果たそう」とする中では、妊娠から子育てまで切れ目ない支援や虐待防止、待機児童の解消などに取り組むとした。
 「もっと健康、もっと元気に」では、医療機関情報や健康づくり情報をわかりやすく市民に伝えることや高齢者の疾病の早期発見・早期治療、心の健康の啓発に努める。
 「災害に強い都市インフラ整備を進めよう」では、東京都の施策と連携しつつ道路、橋、上下水道の耐震化・長寿命化を図り、学校施設の非構造部材耐震化も進める。
 「あなたと変える、いっしょに変える」では、魅力ある商工業と都市農業の支援に積極的に取り組むとした。
 所信表明ではこのほか更新期を迎える公共施設について、安全対策とともに類似施設の統廃合や機能の統合を急ぎ、市役所の2庁舎体制は「一つが妥当」として早い時期に方向性を示す考えを明らかにした。
 また2013年度予算については、市長就任後、間もない中で財政状況を十分把握できず、一方で課題が多く残されていることを理由に、「やむを得ず暫定予算の編成を指示した」と述べた。
 本会議はこのあと、工事委託契約の締結に同意。12年度一般会計と各特別会計補正予算13年度の一般会計・各特別会計の暫定予算の議案計12件は予算特別委員会に付託した。暫定予算はいずれも4~6月の3カ月間となっており、一般会計の歳入は市税収入の約69億6200万円、歳出は人件費など経常的経費を中心に約168億800万円を計上した。
また国民健康保険条例の一部改正案など条例の改廃・制定、陳情についてもそれぞれ所管する常任委員会に付託した。
7日から代表質問に入る。
 市議会の予算特別委員会は同日、正副議長と病気療養中の議員の計3人を除く25人で構成され、委員長に田中のりあき氏(自民)、副委員長に森信一氏(改革フォーラム)を決めた。