トレーニングマシン一般開放 コロナで二の足?

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マシンの間隔、消毒液、通風などコロナ対策を施した機能訓練室

 新型コロナウイルスの影響で休止していた西東京市の今年度のトレーニングマシン一般開放が7月6日、再開した。今年度初めての利用なので利用決定通知書を携え、16日に住吉老人福祉センター住吉会ルピナス)を訪れた。

 

 ルピナスの機能訓練室に備えられたマシンは7種8台。普段だと1台に2~3人待ちが珍しくないが、私が訪れた時は部屋の中に利用者が3人しかおらず、目を疑った。当然、順番待ちはない。

 

 7種のマシンでそれぞれ2セットをこなす1時間足らずの間も同じような状態が続いた。指導員に聞くと、それでも5回目の今日が一番多いという。

 

 「再開したのを知らない人が多いのでは」と指導員は話したが、このところのコロナ感染の再拡大、午前中に発表された「東京都内の感染者数が緊急事態宣言の解除後で最多」を知って利用をためらった人も多かったのではないか。

 

 機能訓練室の様子も大きく変わっていた。入り口のドアは開放され、壁側の窓も開いていて風通しのよさが実感できる。

 

 入室すると、真っ先に非接触型の検温器で体温をチェックされる。調査票を渡され、住所、氏名、連絡先電話番号などとともに、ロッカー番号の記載を求められる。退出後に消毒するためという。指導員と利用者を分ける透明のビニールカーテンも下がっている。

 

 水やタオル、トレーニング記録カードなど利用者の持ち物はすべて透明のビニールバッグに入れて持ち歩き、退出時にバッグを返す。

 

 トレーニング開始前と終了後の血圧測定は、腕を透明シートで覆ってから機器の輪に入れる。マシンを使った後は、座面や背面、ハンドルなど体が接触した部分を次亜塩素酸水を吹きかけた布で拭わなければならない。マシンの間隔はかなり離れ、中間に置いたいすの上に次亜塩素酸水の霧吹き容器と何枚もの布片が用意されている。

 

 外出自粛をよいことに運動不足をかこっていた体は可動域の減少や筋力低下、脈拍数上昇に如実に表れた。マスクを外せず、マシンの種類によっては暑苦しくてつらい。

 

 でも当面はせめて週1回通い、体に良いことができるのだと思って楽しもう。利用者があまり増えませんようにと願いつつ。

「農業講座」記録集を配布 今年度は8月募集 規模・期間縮小

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8カ月間の農業実習などを収めた記録集

 谷戸公民館主催の「農業を知る講座」の2019年度版記録集がこのほど出来上がり、受講者らに配布された。

 

 記録集はA5判54ページで40部を印刷。実習畑で初めての作業となった昨年7月初めのジャガイモ収穫から今年2月中旬の都市農業をテーマとした講義まで、参加者が毎回代わってまとめた作業日誌と講義の記録を中心に、実習風景の写真やおいしい野菜の食べ方アンケート結果などを収めた。

 

 作業日誌は直筆のものをコピー。メモ欄にイラストを添える人がいたり、感想欄では炎天下でのつらさ、種の小さいことへの驚き、細かい手順に隠れている合理性への気づきをはじめ、終戦後の手伝いを思い出したことを書く人がいたりと個性がにじみ出ている。

 

 今年度の講座は新型コロナウイルスの影響で参加者募集のお知らせは2カ月遅れ、8月1日発行の公民館だよりに募集要領を掲載するという。

 

 市は公民館の部屋の利用者数を当面、これまでの半分以下に制限していることから、募集定員は初参加の人を優先して計32人(前年は45人)に減らす。講座の開催期間も短縮するという。

 

<農業講座日記>玉ネギ、ジャガイモ 最後の収穫(6月30日)

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玉ネギを収穫する受講者。ジャガイモと一緒に公平に分配した

 谷戸公民館の主催事業「農業を知る講座」で、年度が改まっても実習畑で育っていた玉ネギとジャガイモの収穫作業が6月30日にあった。

 

 玉ネギは昨年12月初めに苗を、ジャガイモは3月17日に種芋を植えた。このうちジャガイモは今年度の受講者が収穫する予定だったが、新型コロナウイルスの影響でまだ講座を開設できないため、定植した受講者のものになった。

 

 前年度の受講者の大半が参加し、仲間との距離を意識しながらマスク姿で掘り起こしたり抜き取ったりした。

 

 実習指導の農業、保谷隆司さんによると、作柄は玉ネギが不良、ジャガイモはやや不良~不良。玉ネギには病気が発生して腐るものが多く、ジャガイモは遅い時期の雪で種芋が腐ったという。

 

 それでも私の班では2種の玉ネギと2種のジャガイモ合わせて1人当たり約5キロの収量があり、保存方法を聞いて家に持ち帰った。

 

 番外の作物として、保谷さんが本業で余ったスイカの苗を実習畑に植え人工授粉をしてくれた。今のところ着果や肥大は順調。「夏武輝(かぶき)」という大玉種で7月下旬ごろから収穫できそうと言い、収穫時期などは各班に任された。

 

 ただ、西東京市で露地栽培に適したスイカの品種は少なく、良質なものが出回らない。保谷さんは「甘くなくてもがっかりしないで」と話した。

<西東京市議会>田無警察署、農協支店の敷地へ移転の方向

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移転新築が検討されている田無警察署(警視庁のホームページから)

 老朽化した田無警察署(田無町5丁目)を、JA東京みらい田無支店の敷地に移転新築する方向で関係機関が調整に入っていることがわかった。6月9日の本会議で、浜中義豊(のりかた)氏(自民)の一般質問に丸山浩一市長が明らかにした。

 

 市長は同署の建物について、老朽化が著しいうえ、治安情勢の変化により署員数が大幅に増加し、事務スペースが狭くなったことから、「新庁舎の建設が極めて重要な課題になっていると聞いている」と述べた。

 

 そのうえで、警視庁はJA東京みらい田無支店の敷地を移転先の候補地として検討しており、JA側には代替地として東大生体調和農学機構(旧東大農場)が売却する東側の新街区の一部敷地を提案。

 

 市に対しても、用途などの制限にひっかかる地区計画の変更手続きに協力を求められていると明かし、「市民の安全安心のため最大限協力したい」と述べた。

 

 このほか西武池袋線ひばりヶ丘駅南口の交番移転問題については、南口の駅前広場に面した西武鉄道の敷地内で整備が進められることになり、「駅前交番」の体裁が保たれる。年内にも移設される見通しという。

<西東京市議会>保谷庁舎・市民会館の解体休止 予算を減額へ

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取り壊しが遅れ、敷地活用に影響が出そうな保谷庁舎=6月4日


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立ち入れないように工事用の柵を巡らせた旧市民会館=6月4日

 

 今年度に予定されていた市役所保谷庁舎と旧市民会館の取り壊しが、新型コロナウイルス拡大の影響で休止されることになり、解体工事費などを減額した一般会計補正予算案が6月5日、定例会に上程された。

 

 減額される解体工事費は保谷庁舎が3億8280万円、旧市民会館が3億8320万円。これに伴い、地方債(市債)約6億9千万円が廃止される。

 

 新型コロナの影響で休止や中止に追い込まれた西東京市誕生20周年記念事業、市民まつり、市民文化祭の予算も減額計上されている。

 

 丸山浩一市長の提案説明によると、保育施設などの新型コロナ感染症予防対策で増額したという。

 

 この結果、市一般会計補正予算案は歳入・歳出とも6億6489万円を減額し、総額971億4444万円となっており、審議は予算特別委員会に付託された。

<西東京市議会>第2回定例会開く コロナ対策で3事業 補正予算案可決

 第2回定例会は6月3日招集され、会期を23日までの21日間と決めた。初日は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い実施を急ぐ事業費を盛り込んだ今年度の市一般会計補正予算案を、予算特別委員会、本会議とも全会一致で可決した。

 

 これにより一般会計補正予算は2億3千万円を追加、総額978億900万円となった。

 

 この日可決・成立した新型コロナ対策事業は(1)妊婦全員に面接相談を行い不安やニーズにこたえるママパパ応援事業(2)売り上げが減少したのに国の持続化給付金の対象にならない市内事業者への応援資金助成事業(3)インターネット環境がない小中学生のいる家庭にタブレットを貸与するオンライン学習支援―の三つ。

 

 《ママパパ応援事業》

 母子健康手帳の交付時に、専門職の保健師助産師が田無庁舎または保谷保健福祉総合センターで全件面接相談する。このため柳橋出張所とひばりヶ丘駅前出張所、住吉会ルピナスでの手帳交付はなくなる。

 

 すでに妊娠していて、手帳交付時に専門職の面接を受けていない人とは電話相談を行う。また妊娠中期以降で希望する人には事前予約制で面接を行い、必要に応じて専門職がケアプランを作成する。

 

 外国籍の妊婦と相談や情報提供するための通訳・翻訳ツールを導入する。

 

 このほか、手帳交付時に「育児パッケージ」を配布する。中身は子育て用品、衛生用品、通院などでのタクシー利用助成を予定している。7月開始の予定。年間の妊娠届出数は約1500件(2018年度)。

 

《事業者支援事業》

 国の持続化給付金がもらえず、家賃や人件費などの固定費の支払いが大変な市内の中小企業・個人事業主に一律20万円を助成する。

 

 申請要件は、(1)4月または5月の売り上げが前年同月比で20%以上50%未満減少している(2)昨年6月から今年4月までに開業した事業者で、4月または5月の売り上げが開業後最大の売り上げの月と比べて20%以上減少していること。

 

 対象は500事業者を見込む。助成金の申請相談は6月8日から商工会と市産業振興課で行う。申請には市の認定書が必要となり、認定書申請期間は6月22日~9月25日。

 

《オンライン学習支援》

 学校再開後も分散登校などが行われることから、学校での授業を補完するオンライン学習の環境を整備する。

 

 学習用ソフトは小学1年~中学3年までの5教科と中学校実技ドリル問題を収録。スマートフォンにも対応できる。

 

 小学1年~中学3年の児童生徒がいる家庭で、パソコンもスマホもなくオンライン学習ができない要保護・準要保護の計400世帯に、タブレット端末とモバイルルーター各1台を9月をめどに配布する。通信費用は市が負担する。

無事帰宅 7月2日(日)

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苫小牧へ向かう新造船とすれ違う

 大洗港行きのフェリーで7月2日午前7時すぎ、苫小牧に向かう新造船を左舷に見た。退屈な船内生活で、唯一印象に残る出来事だ。

 

 船は定刻通り午後2時、大洗に入港。東水戸道に乗るまでは渋滞に悩まされたが、水戸大洗ICから先は常磐道・守谷SAで休憩しただけで午後5時すぎ、無事、西東京市の自宅に着いた。

 

 この日の走行距離は138キロ。全走行距離は2612キロとなった。

 

<あとがき> 2020年5月19日(火)

 この北海道ツーリングは、3つのテーマを時系列で組み立てました。(1)道東の未体験ゾーン(2)友人宅拠点の道南観光(3)道央の勤務地再訪――です。これにも厚沢部の友人から助言をもらいました。

 

 なぜオートバイで、なぜ6月だったのか。北海道は列車とバスで旅することが難しいのは身をもって知っています。車は数年前に手放していたので、ここは20代から乗り続けているバイクにしました。経済的で、なによりも乗って楽しい。

 

 時期は、自分の地域活動に比較的支障がないことや、近年の夏の北海道は東京や大阪よりも暑い日が出現するのが珍しくないため、真夏より早い方がよかろうと判断しました。

 

 旅の記録はメモ帳を基に、現地で入手した資料で補うなどして、2週間かけてまとめました。ブログで公開するにあたっては、おもにプライベートな部分を削除。

 

 帰りのフェリーの中で書いた、旅の総括のようなメモにはこうあります。「旅の終わりの、感傷的なものはない。家に帰ったらまず洗濯だな。風呂にもゆっくり入りたい」。とにかく、いい旅でした。会ったすべての人に感謝しています。